処女&童貞で結婚するイスラム教徒は性の不一致で離婚はないの?
イスラム教徒は(基本)処女&童貞で結婚します。そこで日本人なら当然こんな疑問がわいてきます。「結婚してから、ガッカリということはないの?」「体の相性が合わなくて離婚ってことはないのか?」
実際どうなのか?ムスリムの男女にストレートに聞いてみました。
結婚してからガッカリはない?
①パキスタン女性
「この国では結婚するまで、お互いバージンでしょ? 結婚してから相性が合わなくて離婚なんてことはないの?」と聞くと、彼女はあっさり言いました。
「普通の人間なら、セックスだってある程度ノーマルなレベルに達しているものよ。結婚前に経験があると、前の男性と比べてしまったりして、ガッカリってこともあるわね。でも初めて同士なら絶対にありえないわ。だからバージン同士の結婚の方がいいのよ」
②エジプト女性
「夫だけしか経験がないから、相性なんて考えたことがない。これが夫婦としていちばん理想的よ」
「2人、3人と色々な人と経験していれば、合う・合わないはあるかもしれないけど、私たちは処女で結婚するから、相性云々で悩まない」
「処女の方が絶対いいわ。初めて異性とベッドインしてドキドキしたりときめいたりする気持が、2人目、3人目になると、薄れてきちゃうもの」
③日本女性
日本人のムスリム女性。ご主人はパキスタン人です。
「イスラム教徒は結婚してから知る喜びを大切にするの。最近、同棲してから結婚した友人がいるけど、結婚してもあまり実感というか喜びがなくて、ちょっとガッカリ、だったそう。私は同棲しないで結婚したから 「ハッピー!」だった」
④パキスタン男性
男性にも同様の質問をしました。ー処女と童貞同士で結婚すると、後でガッカリってことはないんですか?
「お互い初めて同士なら、結婚後の夫婦間のつながりが強まるんです」(と自信たっぷり)
「パキスタンは離婚率がすごく少ないんです。何も経験がないままに結婚するから夫婦の関係がすごく強くなる。毎日セックスしていますよ」
④イラン人男性
イランでは経験済みの男性はいるものの、多くの人は処女&童貞で結婚。いざ結婚してから問題はないのか?
「イランでは、結婚してから初めて相手の体のことを知るから、それが原因で離婚するというのも残念ながらあるね。」
ただ「性の相性」、「上手・下手」は、かなり本人の主観が大きいのではないか?というのが私見です。
体の相性は?
「性の相性」というのは、ある意味フリーセックスの世界の人が考え出した概念であると言えなくもないのでは?それは贅沢なことでもあれば、不幸のタネでもあったりもします。婚外の性を楽しむチャンスがない人は、「相性」を吟味する自由もないが、相性云々で悩む不幸もありません。人間、知らなくて良いこともたくさんあります。
日本も一昔前は、ほとんどが初めて同士で結婚していました。それで「セックスの相性が悪いから離婚」が、そんなにあったでしょうか?もちろん離婚の自由がなかったといえば、それまでなのですが、初めて同士で結婚して、そこそこ幸せにくらしていたのではないか?と両親や同年代の人たちを見ていて、そう思います。なまじ経験があると、前の異性と比べてしまい「やっぱり彼の方がよかったな」など思ってしまったりするもの。比べる対象がないのは、それはそれで幸せかもしれません。
ロマンチックな初夜
はじめて同士なので、イスラム圏のムスリムたちは初夜をとても大事にしている。
エジプトでは花嫁が夫にサプライズを用意。よくあるのが真紅のネグリジェなどです。私が聞いたモロッコのとある村の結婚式では、初夜の後7日間、部屋で二人だけで過ごすそう。いっさい外出もしないのです。食事は新婦の母親が運んでくる。
エジプトの新郎新婦は、結婚後5つ星ホテルの部屋を借りきり、1週間ホテルの部屋にこもりっきりで過ごしたそうです。
こんなロマンチックな初夜を体験し合った2人なら、きっと末長く仲睦まじく?いられるかもしれませんね。
婚外交渉が禁じられたイスラム世界では、(もちろん不倫はないことはないが、ずっと少なく)、日本のように頻繁に外の異性の誘惑にさらされることなく、一生自分のパートナーだけを相手に暮らす。
これは地味だが意外に悪くない幸せなのでは?と思ったりもします。
20年間の取材によるイスラム女性たちのリアルな日常を紹介。モロッコ、チュニジア、エジプト、イラン、パキスタン、モルディブ‥‥。歌あり踊りありデートあり。「抑圧」などメディアによって作られたイメージと違う、生き生きした女性たちの実像を紹介します。
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