バルコークシュ*チュニジア南部の郷土料理
バルコークシュ Barkoukech。チュニジアの南部だけで食べられている料理です。
クスクスと作り方は似ていますが、それより少し手間がかかる料理です。
スターウオーズの舞台になったマトマタの村近郊のお宅で、このバルコークシュをいただきました。
バルコークシュの作り方
1 たらいにクスクス、小麦粉、水を入れ、それらを手でなぜながら何度もまぜます。まぜているうちに、クスクスと小麦粉が固まり、大きな粒になります。
2 粉ふるいに入れ、大きな粒と小さな粒を選り分けます。
3 小さな粒を、さらに水と小麦粉をまぜて大きな粒にします。この「まぜ合わせ」作業を、30分から1時間くらい繰り返します。けっこう根気がいる作業です。
できあがった粒は、こんな感じです。
バルコークシュのスープの作り方
バルコークシュにかけるスープを作ります。豆入りのスープです。
・まず、豆を水に入れて火にかけます。
・これに刻んだタマネギを入れ、コズバラ、サフラン、塩を入れて煮込みます。
・さらに冷凍してあった肉を入れ、ハリサ(唐辛子ベースの辛口の調味料)、オリーブオイルを入れます。
スープがある程度出来上がったら、スープ鍋の上にバルコークシュを置いて蒸します。この要領は、クスクスと同じです。下の深い鍋にスープが、上にバルコークシュが入っています。
食べる直前にスープにバルコークシュを入れて、できあがりです。
手間がかかるので、このお宅では食べるのは月に1回くらいだそうです。
食べるときは、家族みんなで輪になってお皿を囲みます。
ごちそうさまでした!
女ひとりでモロッコ、チュニジア、オマーンなどを旅した旅行記。モロッコではラバトのプー太郎青年と知り合い、彼の自宅や古い邸宅に暮らす友人宅を訪ねた歩いた体験、カスバ街道の美女とハマムで汗を流した話などが書かれています。
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