春夏秋冬養鶏場(小田原・自然養鶏)を訪ねて
しばらく前から、春夏秋冬養鶏場(小田原の自然養鶏農家)さんを取材しています。ここでは小屋の中で自由にニワトリを走らせながら育てています。
1日のうち何時間かは、小屋の中から外に出します(といっても、ちゃんと囲いのある場所ですが)。エサは緑の葉っぱや、おからを発酵させてもの、森の落ち葉など。
卵を売る目的なので、飼っているのはメスが主なのですが、有精卵をとるためにオスも何匹か入れています。
人間とニワトリは似ている
生産者の檀上貴史さんに、今日は面白いお話を聞きました。ニワトリの習性についてです。主にメスとオスの違い。
エサを与えるとメスはひたすらエサをたべることに集中し、脇目もふらずに一心不乱に食べ続けるそうです。
それに対してオスは、周囲をキョロキョロしたりと、警戒心を常に忘れない。そこで食べてはキョロキョロ、食べてはキョロキョロ・・・。
ただ、そういう監視任務をちゃんと果たすオスばかりというわけではなく、中には、さぼって食べてばかりとか、小屋の隅の方で休んでばかりのオスもいる。そういうオスはメスには人気がないそうです。メスもちゃんとみているんですね。
人気のあるオスの容姿
そこでちゃんとオスとしての役目を果たしているオスの回りには、自然にメスが集まってくる。そしてメスたちは、オスの胸元をつついて、ちょっかいをだすそうなのです。かわいいですねえ。
そのため、男気のあるオスというのは、胸のあたりの毛が抜け落ちてしまっているのです。
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緑の葉っぱや森に落ちている腐葉土など、自然のものをエサとして与えているDさんのニワトリは、その産む卵も、季節によって味や色が違ってきます。
家に帰って、Dさんにいただいた卵を生で食べたら、ほのかに青葉の香と味がしました
壇上さんは、同じく小田原で自然養鶏を営む笹村出さんの元に弟子入りしていました。取材とは、その頃のこと。それが本になりました。『ニワトリとともに―自然養鶏家 笹村出』自然養鶏にご興味ある方は、ぜひお手にとってみてください。
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