自分の居場所の見つけ方
幸せになる方法があるとしたら、1つは自分らしい生き方をすることではないでしょうか。
「自分らしい生き方」って何?
それは無理をしないこと。自分の適性に合った生き方をすること。
女性なら「ムリして男性のようにがんばらない」こと。自分が得意なことだけをやるということ。
女性だから撮れる写真
「女の人はいいですね、女の写真が撮れるから」
ある男性写真家に言われました。
よく言われることですが、私にはいまいちピンときません。男になったことがないからです。
「男はいいなあ」と思うことはたくさんあります。
群衆の中に入って写真が撮れます。たとえば海外でのお祭りです。
以前私はインドで大勢の人が集まるお祭りに行き、写真を撮っていたことがあります。その時は触られまくりました。
以来、そういう場には怖くて行けません。
男が運転するバイクをチャーターして、どこかへんぴな田舎に行く、なんていうこともできません。
こういうとき「ああ、男だったらよかったなあ」と思うのです。
「女の人はいいですね」と言った男性は、「マジで女装しようと思うこともあります」と言っていました。
私はマジで男装しようと思ったことがあります。というか、実際に男装した!
バングラデシュで痴漢にあったことにショックを受けて、「痴漢を寄せ付けないためには男装するしかない」と、現地の男性がはく腰巻のようなものをはくことにしました。
加えて帽子を深くかぶって顔が見えないように。これは効果がありました。
20年前のバングラデシュは、今よりも外国人旅行者が少なく、一人旅の外人女性はジロジロ見られました。
その腰巻と帽子のおかげで、男性からの突き刺さるような視線がかなりやわらいだのです。
女性だからできること
いまさら「男性だった」とか「女性だったら」と考えても、しかたがありません。生まれ変わることはできませんから。
「女性だからできる」ことを考えるしかありません。旅のやり方も仕事の仕方も。
男性の得意分野でがんばろうとしても、疲れるだけです。
写真を撮るなら、同性である女性や家の中なら男性より撮りやすい。女性は警戒心を与えません。
「ああ、男だったらなあ」と思うことはあります。でも「女性だからできること」に視点を集中するしかありません。
自分の竹やぶ
私は中東イスラム圏によく行きますが、そこの政治経済に精通しているわけでは決してありません。
それは詳しい人がたくさんいます。そこをあえて語ろうとは思いません。
得意・不得意は誰にでもあるもの。その長所にだけ目を向けて、生かしていけばいいとわりきるようになりました。
それが楽しく生きるコツです。
短い人生で、自分の苦手を直している時間はないし、「男に生まれたらよかったなあ」と悔やんでいる時間もありません。
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