2024-01-19

ラホールの美しきモスク・庭園・博物館・邸宅 <パキスタン>

ラホールの旧市街 lahore-old-town

ラホールはパキスタンの芸術、文学、音楽の中心地。16世紀にはムガル朝の都として繁栄し、バドシャヒモスクなど、ムガール帝国時代の歴史的に重要な建物が多く残っています。

ラホールでは天使ばかり追いかけていたと書きましたが、しっかり観光もしました。ラホールの観光地の個人的なおすすめを順番にご紹介します。

ファキール・ハーナ博物館 Fakir Khana Museum

Fakir-Khana Museum-owner ラホールのファキール・ハーナ博物館

18世紀からラホールに住んでいるファキール家の宝物を収めた私立博物館。その数13,000点以上。美術品を所蔵する南アジアの個人コレクションでは最大のものです。ムガール時代のミニチュア絵画の名品や小さなコーランなどもあります。

実はここは日本とのつながりがあるのです。オーナーのお父様が英領時代に軍隊にいて、その時に日本に行き、日本の女性と結婚したのです。奥様は芸者さんで、とても美しい女性だったそう。

お嬢さんが生まれたものの、奥様はパキスタンに来るのを拒んだため、お父様は1人で帰国。別の女性と結婚し、生まれたのが今のオーナーです。

Fakir-Khana Museum-owner ラホールのファキール・ハーナ博物館

「自分の姉が今日本でどうしているのか。1946年か47年に生まれたはずだけど」となつかしそうに語るオーナー。館内には日本の墨絵も展示されています。

毎日12時から館内の説明ツアーをしているそうです。それ以外は連絡があった時だけ開けるので、行く時は事前にご連絡を。

<ファキール・ハナ博物館 Fakir Khana Museumの場所>

シャリマール・ガーデン Shalamar Garden

Shalamar Garden ラホールのシャリマール庭園

1642年頃にムガール帝国の皇帝シャー・ジャハーンによって建てられた庭園。ユネスコ世界遺産に登録されています。

ムガール帝国の庭園はインド北部シュリーナガルに数多く残されていますが、シャリマール・ガーデンはそれらよりも一層広大で、歩き回るだけでも2、3時間はかかります。

ラホール市民の憩いの場所になっており、休日には多くの家族がピクニックしています。週末に訪れるのがおすすめ。私にとってはラホールでいちばん楽しい場所でした。

Shalamar Garden ラホールのシャリマール庭園

「僕の家族だよ」とペットを紹介してくれた青年。いつも一緒に行動するそう。

メトロ駅から歩いてすぐなのもうれしいです。メトロ自体もパキスタン自体はお国柄が出ています。

外の景色が見たいので立っていると、必ず「座れ」「ここが空いているよ」と声をかけてくる人がいます。パキスタン人は本当に親切(というか、おせっかい?)ですね。

<シャリマール・ガーデンの場所>

マリヤン・ザマーニー・ベガム・モスク Begum Shahi mosque

Begum Shahi mosque  ラホールのマリヤン・ザマーニー・ベガム・モスク

ムガール帝国の初期1611年から1614年にかけて、皇帝ジャハーンギールが母親に敬意を表して建てたモスク。後にWazir Khan Mosqueの原型になったそうです。とても渋く味があります。

Begum Shahi mosque  ラホールのマリヤン・ザマーニー・ベガム・モスク

周りは靴のマーケットで、かなり活気がありますが、モスクはそんな雑踏の中にあって、中に入ると嘘のように静かです。

<モスク・オブ・マリヤン・ザマーニー・ベガムの場所>

フラワーマーケット Sagian Flowers Market

ラホールのフラワーマーケット Sagian Flowers Market

ラホールでいくつかあるフラワーマーケットのうち最大のもの。近隣の農家から、毎日新鮮な花が届けられます。

オープンしているのは朝6時から(あるいはその前から)10時まで最も活気があるのは、早い時間です。8時や9時ではもう終わりに近いかも。

<フラワーマーケットの場所>

Saghian Bypass.という場所にあります。フラワーマーケットのことは、現地の言葉で、プールマンディ(phool mandi)といいます。市内中心部からは少し遠い場所にあるので、タクシー(in Drive)などで。「サギヤンプールマンディ」と言えば、運転手さんはわかると思います。

ダイ・アンガーモスク Dai Anga mosque

Dai Anga mosque ラホールのダイ・アンガーモスク

17世紀に建てられたムガール時代のモスク。内部は改装されて、あまり味がありませんが、建物の外壁の装飾が見事です。

私が訪れたときは、子どもたちのコーラン教室が開かれていました。

ダイ・アンガーモスク Dai Anga mosque

一人静かにコーランを詠む男の子の姿も。

ラホールの鉄道的の近くにあります。周囲の住宅街はローカル色満載。牛を屠殺して、足を煮込んで皮をむいている店がたくさんありました。

<Dai Anga mosqueの場所>

ナウ・ニハル・シンの邸宅 Haveli Nau Nihal Singh

Haveli Nau Nihal Singh ラホールのナウ・ニハル・シンの邸宅

19世紀初頭に建てられたナウ・ニハル・シン(パンジャーブ地方のシク帝国の創始者マハラジャ・ランジット・シンの孫)邸宅。ムガル帝国とシーク教の建築様式が融合したもの。建物の正面外観は美しいバルコニー、繊細な花のモチーフで飾られ、当時の職人の職人技のレベルの高さがかいま見れます。

Haveli Nau Nihal Singh ラホールのナウ・ニハル・シンの邸宅
現在は学校として使われていて、授業が終わる14時半から見学が可能です。

<Haveli Nau Nihal Singhの場所>

ラホール旧市街散歩

ラホールの旧市街 lahore-old-town

ラホールの旧市街は散歩するには実にエキサイティング。写真のように、小さな魚(観賞用)を売る人がいたり、ナッツの量り売りのおじさんがいたり。

ただぶらぶらしているだけで、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

夜のワジール・カーンモスク Wazir Khan Masjid

ラホールのワジール・カーンモスク Wazir Khan Masjid

昼に訪れるのもよいですが、夜はライトアップされて幻想的な姿に。夜は子供達がコーランの勉強をしています。

<ワジール・カーンモスクの場所>

さいごに

パキスタンを旅行するなら、スマホにin Driveをインストールしておくと良いでしょう。わりと簡単に使えました。

ただ、乗車までにドライバーさんと現地の言葉でやりとりをする必要がけっこうあり、その際は近くにいるパキスタン人に電話を代わってもらうと良いでしょう。

パキスタン人はとても親切なので、快くドライバーとやりとりしてくれますよ。

 

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