ラオス北部の山村ノーンキャウの竹の家をたずねて
ラオス北部の山中にある村ノーンキャウNong Khiawを訪れ、自転車を借りて周囲の村めぐりをしました。
こちらがノーンキャウの場所です。訪れたのは2024年1月。
自転車でと書きましたが、山中とあって道はかなりアップダウンが激しく、自転車で来たことを何度も後悔しました。(バイクをおすすめします)。
最も印象深かった村が、ノーンキャウの南にあるフアイ・レック村。66家族が暮らしています。
ここで竹の家を訪れました。案内してくれたのは、地元の女性Mさん。彼女のおじさんが暮らす家です。
外からは想像できないくらい、家の中は広々としていました。左の蚊帳の中には赤ちゃんが寝ています。1週間前にお子さんが産まれたばかりなのです。
窓は1つだけでしたが、室内はとても明るく感じました。電気は来ています。冷蔵庫もテレビもありました(冷蔵庫は何が入っているんだろう。見せてもらえばよかったな)。
家は2部屋だけです。居間と寝室(下)。上は玄関を入ってすぐの台所で、薪で煮炊きしています。ラオスの農村部では、どこの家でも薪が家のわきに積んであります。
居間のとなりの寝室。蚊帳がはってあり、子供さんたちが何やらゲーム?に夢中でした。
家はけっして広くはないけれど、これで十分なんですよね。
お母さんが本当に良い顔をしていて、私はずっとお母さんの顔を見て、写真を撮ってばかりいました。
訪れたのは1月。ラオス北部の山中は、早朝は吐く息が白くなるほど寒いです。竹の家はすきまだらけです。実際お母さんも「夜は寒いですよ」と。
猫が何匹もいました。飼い猫なのか、野良猫なのか、区別がつかないような感じでした。最初は野良猫で、この家に来てごはんをもらっているうちに、飼い猫に昇格?したと勝手に想像します。
台所にたつお母さん。
野沢菜のようなものを出していただきました。ラオスの屋台や市場でよく見かけるもので、「パッカドーン」という名前だそうです。
市場でこれを作っているのを見たことがありますが、生の青菜にほとんど塩だけをつけてもんだもののようです。固くて塩気が強く、たくさんは食べられませんが、いっしょにいた地元の女性Mさんはパクパク食べていました。ヘルシーなのは確かですね。ごはんにすごい合いそう。
お父さんは再婚で、前の奥さんとの間に子供が4人、今のお母さんとの間に子供が4人。お母さんも再婚で前のご主人との間に子供が3人いるそうです。
日本人から見れば子だくさん。生活は大丈夫?などと思ってしまいますが、たぶん杞憂でしょう。
竹の家はすきま風が入って寒いけれど、村にはおしゃれな服を売るような店も豪華なレストランもないけれど、楽しく暮らしていくにはこれで十分なんだなと、お母さんの笑顔を見ながら、納得ばかりしていました。