エジプトとモロッコ、どちらがおすすめ？
「青の街」として知られるモロッコのシェフシャウエン（Chefchaouen）旧市街。
エジプトとモロッコ、どちらがおすすめですか？どちらが感動するでしょうか？そんな疑問に答えます。
これまでエジプトは30回以上、モロッコは６回行っています。「女ひとり、イスラム旅」などイスラム圏の旅の本を出版しています。
エジプトとモロッコ、どちらがおすすめ？
モロッコの古都メクネス のマンスール門。
どちらがおすすめか？は、「何を見たいか」と「旅の日数」で決まります。
①何を見たいか？
エジプトの魅力や見どころは、なんといってもピラミッドとルクソール偉大な古代遺跡 。モロッコはフェズやマラケシュのメディナ（旧市街）、カスバ街道、青の町シャウエンなどアラブ的な異国情緒です。どちらに興味があるかで、行き先はある程度絞られます。
②必要な日数
１週間しか時間が取れないなら、エジプトが良いでしょう。エジプトは見所が限られているため、１週間あれば見て回れます。カイロ・ルクソール間は飛行機もある。カイロ２日、ルクソール ２日、前後の移動も含めて１週間あれば最低限の見所を訪れることができる。
モロッコは見所が多いので、最低10日必要です。移動は主にバスや鉄道など陸路になるので時間がかかります。
アフリカらしさがあるのは？
モロッコ南部の町でいかにもアフリカというカラフルな布の民族衣装を着た女性。
どちらも南部に行けば、アフリカの雰囲気が感じられます。モロッコは南のアガディールあたりから、アフリカっぽい色鮮やかな民族衣装を身につけた人が多くなります。エジプトのアスワンは、肌の色が黒い人が多いです。
人が良いのは？
カバンやクツの修理を行うエジプト人男性。年季の入ったミシンと（ホコリをかぶった）バラの花、にこやかな笑顔が絶妙なバランス。
個人的にはエジプト人だと感じます。モロッコ人はややあっさり目（特に北部の観光地の方々）。ただこれも人それぞれですが。
食事がおいしいのは？
モロッコのタジン。エッサウィラと大西洋岸の町の食堂の料理で、エビが入っていた。
甲乙つけがたいですが、選ぶならモロッコです。モロッコの定番料理タジンやクスクスは、チュニジアに比べて辛さ抑えめ、日本人の口にも合いやすい。パンも美味しいです。
エジプトでぜひ食べたいのがモロヘイヤスープ、そして炒めたごはんをお腹に詰めたハト料理です。
＊エジプト家庭料理＊定番は野菜の煮込みとチキン、スープ、サラダ、アエーシュ‥
砂漠に行くなら？
エジプトの西方砂漠。砂に埋もれるように、遠くに村の家々が見える。
どちらも砂漠がありますが、行きやすいのはエジプトです。エジプトの西方砂漠にあるバハレイヤオアシスの近郊には、白砂漠があります。そこまで行かなくても、ピラミッドのすぐ傍は砂漠です。
モロッコで砂漠に行くなら、南の町メルズーガ、マアミドなどが拠点となります。有名なのはメルズーガの方です。
治安が良いのは？
どちらも普通に旅行するぶんには安全ですが、モロッコはやや気をつけた方がいいかも。私はマラケシュのメディナの中でスリにあいました。モロッコはスリが多いそうなので、気をつけてください。
【『女ひとり、イスラム旅』】
女性１人でイスラム圏の国々を旅した旅行記。普段はニュースにならない、イスラム世界に生きる人たちの人間味あふれる側面が描かれています。
このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。
コメントを残す