別府温泉*年寄りが住むのに最高の場所
大分県の別府に行ってきました。別府と言えば温泉。街中に数多くの共同浴場があり、どこも100円とか200円で入ることができます。早朝から地域の方々で賑わっています。かなりお年を召した方も多いのですが、どなたもお肌ツヤツヤでとてもお元気そうです。
別府は年寄りには最高の場所
温泉宿に泊まっていても、私はたいてい近くの共同浴場にも足を運びます。土地の人と話すのが楽しいから。
ーこのお湯いいですか?
わかりきったことをたずねます。
別府の共同浴場でお会いした70代の女性は、上気した顔で嬉しそうに「うん、毎日2回入ってるよ」。
一回の入浴料が100円ですから、2回入っても200円。これなら年金暮らしでも可能ですよね。いいなあ。
その方は結婚して京都に暮らしていたものの、夫に先立たれ、出身地の別府に戻ってきたそうです。
ー別府と京都とどっちがいいですか?またまたわかりきったことをたずねると、
「もちろん別府よ」。
「朝起きたら、すぐお風呂に入れるし、買い物も歩いていける。別府は年寄りが住むには最高の場所よ」
「都会すぎず、田舎すぎずってところがいいのよねー」
たしかに温泉のすぐ近くに暮らすのは最高の贅沢かも。
温泉宿では、起きたら顔を洗うかわりにまず風呂へ、という私は心から納得です。
お湯に惚れて引越し
お湯に惚れて引っ越してきたという方もいました。鉄輪温泉(別府8湯の1つ)の共同浴場で会った女性。三重県出身です。
「ここのお湯が良くて、移住してきたんです」
脱衣場で色々と話を聞いているうちに彼女の口から出た言葉。
「えー!そうなんですか?!」と思わず身を乗り出す私。
「そういう人多いですよ。和歌山からも移住してきた人もいます」。
和歌山にも温泉はありますが‥。きっと(その方にとって)和歌山より良かったのでしょう。
彼女は40代くらい。思わず「仕事はどうするんですか?」とずうずしく聞いてしまいました。
「ここにはホテルとかたくさんあるから、そういうのがいやじゃなければ、いくらでも仕事ありますよ」
そうかー。
移住先を決めるのに、色々な場所を見て検討する方法もありますが、彼女は「初めての九州で大分に来て、気に入っちゃって、移住したんです」。
すばらしい行動力。そのぐらい惚れた場所に住めるなんて幸せだなあ。
別府の共同浴場のおすすめ
個人的に共同浴場のおすすめは、別府駅周辺なら「紙屋温泉」。飲泉もできて、飲むと翌日から目に見えて体調が良くなります。
鉄輪温泉なら「筋湯」です。シャンプー、石鹸は禁止です。タオル1枚だけで入りに行けます。