2009-10-11

『バスラの図書館員-イラクで本当にあった話』*バスラの女性図書館員・アリアさんを主人公にした実話

絵本を読んで泣いてしまったのは、久しぶりです。

絵本の舞台は、イラクの文化的中心都市バスラです。

バスラは本を愛するイラク人たちが集まってくる町でした。

この絵本は、バスラの女性図書館員・アリアさんを主人公にした実話です。

2003年春、イラクへの侵攻がバスラに達します。

アリアさんは図書館の蔵書を守るため、約3万冊の本を自力で友人知人の家に運びました。

「図書館の本には、私たちの歴史が全部つまっている」

本を避難させた9日後、図書館は戦火で燃え落ちました。

「アリアさんは、戦争が終わるというのぞみをすてず、平和なときがくると信じています」

「そのときまで、図書館の本はまもられています。図書館員の手で」

そんなシンプルなメッセージと美しい挿絵が、戦争のむなしさ、悲しさをダイレクトに訴えます。

この絵本の収益の一部は、図書館再建のために使われるそうです。

【関連記事】

クルド自治区を女一人で旅する「クルド人のまち」が凛々しく美しい

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

error: Content is protected !!