『老いてしあわせ』*95才でも元気でいられる秘密。
94才の現役作家、吉沢久子さんの「老いてしあわせ」を読みました。
季節の食材を使っご自分で料理をし、友人と出かけてコーヒーを飲み、ハイテクの電気住宅を見学し・・・。94才らしからぬアクティブさに驚きました。
ユズと大根でユズ大根をつくる
白玉にユズ大根、マイタケごはん、ゆべしに梅ごはん。これらは、吉沢さんが季節の食材を使ってつくる料理です。
本には料理の写真があるわけではありません。なのに不思議とそれらがとても美味しそうに感じられるのです。
今だったらユズの季節。
書には、ユズを使ったシンプルな料理が紹介されています。作り方はいたって簡単。
ユズと大根は相性がいいので今は出合いの季節だ。
私はよく大根の薄い輪切りをつくり、さッと塩を振って、なじんだころを見て、ユズの皮のみじん切りを置きながら、一枚一枚を重ねる。
しばらく置いてから、ペーパータオルに包んで水気を取り、黒いお皿に盛ってビールのおつまみにする。
もう一つ、即席でおいしい一品として、私は大根のしょうゆ漬けをつくる。
どんな形でもいいから大根を一口大に切って、せん切りのユズの皮とともに、しょうゆと酒半々に下中につけ込む。
ユズの絞り汁を入れてもいい。何ともさわやかな歯ざわりと、薄くしょうゆ味のしみた大根とユズの相性は殊のほかいい。
家事をするから元気
94才にして自ら台所に立ち、季節の食材で料理をする。何でも自分でやる、毎日の生活を楽しむよう心がかえる。
そんな暮らしぶりが、元気で健康な体をつくるのではないか?
つまり、自ら何でもすることが「先」。アクティブに生活するからこそ、元気でいられるのだ、と思ったのです。
私が会いに行く、エジプトの遊牧民女性サイーダもよく言います。
「砂漠には洗濯機も冷蔵庫もないから、パンを焼くのも服を洗濯するのも、何でも自分でやる。だから健康なんだ」
そう知ったからにはマネしてみよう。
「そうだ、小豆を自分で煮てみよう」とさっそくゆで始めました。
私はあんこが大好物。どらやき、おまんじゅうの類には目がありません。買ったものは甘すぎるのが気になったりもします。
そこで小豆も自分で煮てみよう、と思い立ったのですが・・・小豆ってやわらかくなるのに、すごく時間がかかる。
早々、めげそうです。
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