『英国一家、日本を食べる』*日本のトイレはやっぱり摩訶不思議
日本のいまどきのトイレは、外国人にとって、かなりとまどうものらしいですね。
日本に渡航したことのある、ある若き美人イラン人女性にこう言われた時は、思わず笑いました。「日本のトイレって、すごくメカニックでビックリしちゃった。それに比べて、イランのトイレはシンプルだわ」。
イランのトイレには金属製のホースがあるだけ。そこから出る水でお尻を洗います。対して日本のワシュレットトイレには、シャワーで洗浄した後に乾かす風が出てくる機能(私は使ったことありませんが)やら、前の穴と後ろの穴を洗う水が出てくる2種類のボタンがあるとか・・いたれりつくせり。
しかもそれは日本語でしか書かれていないので、外国人には何が何やらさっぱりわからないそう。
同じような話が、「英国一家、日本を食べる」に出てきます。イギリスのフードジャーナリストが3ヶ月日本の食を食べ歩いた滞在記。
新宿「思い出横丁」、北海道の札幌ラーメン、相撲部屋の食事・・・さらには会員制の店「壬生」など、ふつうの人がめったに入れないような店での食事など、ディープな日本食探訪記です。
でも、この本の最大の魅力は、ともに旅する息子さん(6歳と4歳)の、様々なものに向ける「まなざし」でしょう。
特にトイレに関するくだりが、実にほほえましいのです。
「トイレに行くと21世紀の新技術が体験できるとか、そんな話は誰でも聞いたことがあるはずだ。
でもアスガー(息子)にとっては、まったく初めての経験だった。
(途中中略)すぐに何でもかんでも触ってみたがるアスガーが、コントロールパネルについている、おしりをすっきり綺麗にする洗浄ボタンの機能を調べ始めるのに時間はかからなかった。
その後このトイレに夢中になり、しばらく姿が見えないと思ったら、必ずと行っていいほどそこにいたー便座に座って、夢見るようなうっとりした笑みを浮かべているのだ。」
ひとり旅もいいけれど、家族旅行もかなり楽しそうです!
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