タブリーズ*世界遺産のバザールと楽園レストラン
イラン北西部にあるタブリーズは、日本でいえば金沢のような場所です。歴史と上品さがあり、食べ物がおいしく、凛とした気候に恵まれているからです。
タブリーズの紹介
<歴史>
タブリーズはイラン北西部にあり、古くからヨーロッパとアジアを結ぶ貿易路の中継地として栄えてきました。世界遺産に登録されているバザールは、マルコ・ポーロも訪れたことがあり、「東方見聞録」にも当時の賑わいが紹介されています。
<場所>
緯度は日本の東北地方と同じくらいです。標高1350mの場所にあるため、冬場は雪が数メートルも積もります。旅行するなら、イランの他の場所が暑くなる5月後半〜7月くらいが、過ごしやすい気候でおすすめです。
タブリーズの最大の見どころ:バザール
タブリーズのバーザールは「タブリーズの歴史的バザール複合体」として2010年にユネスコの世界遺産に登録されています。
世界最古・最大のバザール
1000年以上の歴史を持ち、屋根のあるバザールとしては世界最古で最大のもの。一説によれば1万件近い店があるそうです。売り物によってエリアが分かれていて、金や装飾品のアミール・バザール、絨毯のモッザファリーエ・バザール、靴のバザールなど様々。
地図を見ながら歩くより、あてもなく彷徨いながら歩く方が楽しいです。(そもそも地図などはありませんが)
バーザールの魅力は、中世の面影を残すたたずまいと、天窓からふりそそぐ光と影のコントラストです。
バザールの中心「モッザファリーエ」(絨毯市場)
バーザールの中心はモッザフェリエという絨毯市場です(上の写真)。この周辺はバーザールの中で最もにぎやかな場所。菓子パンなどを売る屋台やカフェがあり、売り物の小さな絨毯を手にした人々、観光客などが行き交い、とてもにぎやか。
絨毯売り場は、様々な絨毯を拝見できる、生きた「絨毯博物館」でもあります。絨毯はイラン全土で作られていますが、タブリーズの絨毯はデザインや技術面で優れていると評判。トルコにも近いことから、高品質かつ中東とヨーロッパがブレンドされた味わいがあるそうです。
アミール・バザール(ゴールド市場)
エキゾチックなデザインも豊富。しかも日本より割安で手に入れることができます。
【タブリーズの観光案内所】
バザールのメインの入口近くにあります。ナーセル氏という親切な男性が相手をしてくれます。
Ferdosi St
041-3524 6235
m8.tourism@tabriz.ir
タブリーズのレストラン
バーザールの食堂
バーザール内には、アーブグーシュトが食べられる店「シカレスタン」があります。
電話:04135268458 (休みは金曜日)アーブグーシュトは、約7万リアルです。
中身をつぶす金槌を手にしていると、男性店員が「やってあげようか」などと言ってきたりして、皆さん感じ良いでした。
楽園レストランAna Restaurant
バーザール以外なら、このお店がおすすめです。タブリーズの少し郊外になりますが、とても雰囲気の良い&味も抜群のレストランです。床に座るイランスタイル。ものすごくくつろげます。味も素晴らしい。
詳しい地図はこちら。
タブリーズとウルミエを結ぶ街道沿いにあります。
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