【小学生向け】イスラムの教えと暮らしがわかる本
イスラムについてやさしく書かれた本で、小学生でも理解でき、大人も楽しんで読める本をご紹介します。
イスラムとは?を知る本
イスラムはどんな宗教? 誰がはじめたの? 神さまってどんな存在? コーランって何? 何が書かれているの?そんな子どもたちが抱く疑問に、やさしく答えます。情報量が豊富でとても読みやすく、かわいらしいイラストとたくさんの写真が入った楽しい一冊です。
ムスリムの暮らしを知る本
アラビア半島のドバイで暮らす男の子アフマドが主人公です。アフマドは毎日、夜明け前にお父さんとモスクへ行き、神さまにお祈りします。食べ物やお金に困っている人がいたら、わけてあげます。いつも体をきれいにして、きちんと歯をみがきます。これらは神さまの教えです。生きているときに神さまが喜ぶことをたくさんすれば、死んだ後に楽園へ行って幸せに過ごせます。反対に悪いことをたくさんしたら、地ごくに送られて、ずっと苦しむことになります。
礼拝について知る本
「砂漠のサイーダさん(月刊 たくさんのふしぎ) 2009年 05月号 」
エジプトの砂漠に暮らす遊牧民サイーダさんのお話。7頭のラクダを連れ、たったひとりで砂漠に暮らすサイーダさんは、小さなおばあさん。朝、目覚めればラクダの放牧に出かけ、お腹がすいたらパンを焼き、暗くなったら眠る。毎日そのくり返しです。サイーダさんはイスラーム教徒。毎日1日5回のお祈りを欠かしません。「町ではたくさんやることがあって、お祈りをする時間がない」というサイーダさん。これからもずっと砂漠に暮らすつもりです。
「ラマダン」について知る本
イスラム教徒の人々は、ラマダーン月(イスラーム暦第9月)の1ヶ月間、日中はごはんを食べません。神さまがそうしなさいと教えているからです。まだ外が真っ暗なときに家族そろってお祈りし、ごはんを食べ、あとは日が暮れるまで食べません。そしていつもよりお祈りをたくさんします。ラマダーン月は、お月さまが一番小さくなったときに、はじまります。月は少しずつ太っていき、お月さまがまんまるくなると、ラマダーン月の半分がおわりです。お月さまが小さくなったら、イードというお祭りです。日本人のイメージと違って、イスラム教徒のラマダーンは「わくわくする」ものです。楽しみがたくさんあり、みんなで断食する高揚感もあります。
イードはラマダン月が明けるお祝いのお祭りです。人々は新しい服を着たり、おくりものをしたり、子供たちはおこづかいをもらいます。日本のお正月と似ています。主人公イスマトは、インドに暮らすイスラム教徒。イードのために奥さんやお母さん、娘さんに服を買います。自分のズボンも新調しましたが、丈が長すぎました。奥さんやお母さんたちに「丈を短くして」とたのみますが、みんなイードの準備で大忙し。しかたなくイスマトは自分で丈を短くしますが‥。ほのぼのとした家族愛が伝わってくる絵本です。
女性のスカーフについて知る本
「あたし、メラハファがほしいな―さばくのくにモーリタニアのおはなし」
西アフリカのモーリタニアという国に住んでいる女の子の話。モーリタニアでは、女の子は9歳から15歳までに薄い一枚布のベール、メラハファを服と頭の上からまとうようになります。イスラムで説かれる慎み深さをあらわすためと、砂ときびしい日光から身を守るためです。メラハファは、はるか昔から伝わる大切なもの。女の人たちは、色とりどりのメラハファをまとうことで、ゆったりと自分の信仰や文化と向かい合っています。
ムスリムの家族関係を知る本
「エジプト アフマド 毎日がもりだくさん! (世界のともだち)」
イスラム教徒が大切にしている家族やイスラムを知ることができます。エジプトでは学校も仕事は午後2時頃に終わり、家族そろってお昼ごはんを食べます。お昼のあとはダルスという塾に行きます。イスラムの国々では金曜日がおやすみ。アフマドはお父さんとモスクへ行って昼のお祈りをします。それからお父さんの友だちが集まる社交場へ行って、夜遅くまでおしゃべりしたり、ローラースケートをしたりして遊びます。ラマダンの断食明けは親戚が集まってごちそうを食べ、町は夜通しにぎわってわってお祭りみたいな雰囲気です。エジプトをはじめイスラム諸国の人々は、人とのかかわりをとても大切にしています。
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