タフロウト*美しい村々に囲まれたオアシスの町
モロッコ南西部にあるオアシスの町タフロウト(Tafraout)。
タフロウト自体はとても小さな町ですが、近郊には小さな美しい村々が点在しています。
そこには独特な伝統家屋があり、建築学的にも非常にユニークな場所です。
タフロウトはモロッコの中でも5本の指に入るほど好きな町。
エキゾチックさに溢れ、人もおだやか。本当にのんびりと過ごせます。
【タフロウトの場所↓】
そんなタフロウトの魅力とおすすめのホテルやレストラン等をご紹介します。
タフロウトの魅力
奇岩の風景と美しい自然
タフロウトは標高1200mのアンチ・アトラス山脈の中にあります。周囲を奇岩や大きな岩山が取り囲んでいて、少し町をはなれれば珍しい形の岩や素朴な村々が。標高が高いために空気が澄み、空がすぐ近くに感じられます。
朝早く目覚めて、ホテルの屋上のテラスに登って周囲を見渡すと、とても気持ちいいです。
人が素朴で親切
タフロウトはのどかでとても平和な田舎町。
そのためか、人々は素朴で親切な人が多いです。
モロッコは残念ながら、マラケシュやフェズなどの大都市は犯罪がないわけでもありません。
その点アフロウトは観光客が犯罪に遭う機会は限りなく少ないのではと思います。
静かでおっとりした空気に癒される
静かでのんびりした町なので、何日か滞在してゆったり過ごすには最適。ここにいると時間の流れがとてもゆっくりに感じられます。
気が向いたら町中を散策したり、少し田舎に足を伸ばしたりして過ごしましょう。
旅の疲れを癒すには、とても良い場所です。
タフロウトと周辺の見所
タフロウト市内の水曜市
毎週水曜日に、市内でマーケットが開かれます。売っているものは家畜から野菜・果物、家電製品まで実に様々。
近隣の村々から大勢の人が買い物に訪れます。
アディ村
アメルン地域で一番美しいと言われている村。
タフロウトから3kmの場所にあります。
タズカ遺跡
古代ローマ時代の壁画があります。
近くには小さな村もあります。
(詳しくはタズカ村でお茶にお呼ばれ(タフロウト近郊➀))
ナポレオンの帽子(奇岩)
タフロウト郊外にある奇岩。タフロウト市内から自転車で5分くらいで到着。歩いて20~30分ほどです。
アメルン渓谷
標高2000mの山すそに小さな古い村々が点在しています。
個人的にはタフロウトの中で最もおすすめの場所です。
→アメルン渓谷の古く美しい村々(タフロウト近郊の見どころ②)
タフロウトのホテル
モロッコ南部の町タフロウト(Tafraout)で泊まったのは、「MAISON TIGMI OZRO」という宿です。
ボウシェラさんという英語堪能なモロッコ女性がオーナー。この家には、ボウシェラさんとフランス人のご主人、ボウシェラさんのお母さん、2人のお嬢さんが暮らしています。
客室は3部屋のみ。1階がキッチン付きのアパートメント、2階が普通の客室(バス・トイレ付き)。私は2階に泊まりました。
ボウシェラさん手作りの朝食。
アムロ(アルガンオイルと蜂蜜、アーモンドを混ぜたもの)のオーダーも可能です。
屋上のテラスからは、タフロウト の町が一望できます。
ホテルの場所↓
場所は少々わかりずらいので、あらかじめ連絡して迎えに来てもらうのが良いです。
住所:Boulevard mokhtar soussi tafraout 85450 Tafraout, Tiznit, Morocco
TEL: +212 699-916979
e-mail:boushra2.hani@gmail.com
タフロウトのレストラン
タフロウトのおすすめのレストランは「CHEZ HARBAZ」。「MAISON TIGMI OZRO」のオーナーに教えていただきました。
私が入ったのはちょうどお昼時。店内はほぼ満席で(けっこう待たされるかな。。)と思ってましたが、オーダーして10分くらいで料理が出てきました。
ボーイは1人だけですが、とてもテキパキやっていて好感が持てます。なんだかモロッコらしくない。。。。
モロッコサラダ。きゅうりとトマト、ゆでたまご、ビーツ(赤い色の野菜)、ポテトなどが入っています。
そしてヤギのタジン。
タジンはチキンとヤギがあります。上にポテトフライが載っていて、全体がよく見えませんが(それほど美味しそうに見えないかもしれませんが)、まさに絶品!
底にプルーン、レーズンなどが入っていて、やわらかくなったレーズンの甘みとタマネギ、スパイスがとけあって、なんとも言えないおいしさ!こんな芸当、モロッコでしかできません。
ヤギ肉は臭みがなく、やわらかでした。サラダ、タジン、アダスで60ディルハム(約700円)。
タフロウトへの行き方
私は大西洋岸の町アガディール(Agadir)から向かいました。
このルート、旅行者は「CTM(国営バス)」を使うことが多いのですが、「グランタクシー」の方がおすすめです。
CTMよりグランタクシーが良い理由
「グランタクシー」とは乗合タクシーのこと。車が乗客でいっぱいになったら随時出発する乗り物です。
なぜグランタクシーの方がおすすめなのか?早いからです。
アガディール発タフロウト行きCTMは、午後3時に出発。タフロウトに着くのは夜の8時。5時間かかります。
グランタクシーは3時間半です。午前9時にアガディールを出て、12時半にタフロウトに着きました。
CTMは出発までに市内の複数のターミナルや荷物のオフィスに寄ったりするため、時間がかかるのです。本数もCTMは午後3時出発の1便だけ。早い時間にタフロウトに着きたいと思っても無理なのです。
一方、グランタクシーは人が集まればいつでも出発しますから、思い立った時に出発できます。
ただグランタクシーは途中「ティズニット」で乗り換える必要があります。でも、この乗り継ぎも非常にスムーズでした。
CTMは冷房はありますが、グランタクシーはありません。ただ往々にして海外のバスの冷房は強いこと多く、寒いくらいですので、冷房なしの方が「私は」よかったです。
もちろんCTMとグランタクシー、どちらが良いかは、ルートや状況によってケースバイケース。
ただアガディール〜タフロウト間は、私は断然グランタクシーをおすすめします。料金は、グランタクシーもCTMもさほど変わりません。
アガディールからタフロウトへのグランタクシーの旅
〈①アガディール→ティズニット 〉
グランタクシー乗り場は、「バトワールBatoire」と呼ばれています。
9時にタクシー乗り場に行くと、私を加えて満席になった車はすぐに出発。
10時半ティズニットに到着しました。ここまでの料金は35ディルハム。
ティズニットでタフロウト行きに乗り換えます。
〈②ティズニット →タフロウト 〉
ティズニットのターミナルでは、タイミングよくタフロウト行きのグランタクシーは、私が乗ると即出発しました。
ティズニット →タフロウト間の景色について、ネットでは「左側の方が風景が良い」と書いてあったので、左側の席を確保したかったものの、すでに先客あり。
確かに左側の方が良かった気がしますが、車の中から右も左も見えますから、あまり問題ではありません。
12時半にタフロウトに到着。
アガディールを出てから3時間半で着いてしまいました。
CTMに乗るなら、今頃アガディールにいる時間です。
さて、ここから宿に向かうわけですが、少々わかりずらい場所にあるため、タクシーで一緒だった男性が心配してついて来てくれました。
タフロウトの人は本当に親切ですね。
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