インドで野犬に噛まれ、狂犬病のワクチン注射を打つ。インドの信頼できる病院リスト。
インドの有名な観光地ヴァーラーナシー(バラナシ・Varanasi)で、野犬に噛まれました。しかも最も有名な場所ダシャーシュワメード・ガートのすぐ近くにて。
犬は音もなく後ろから近づいてきて、突然ガブッと私のふくらはぎを噛んだのです。すぐに頭に浮かんだのは「狂犬病」の文字。発症すると100%死亡する怖い病気です。
すぐに知人に連絡すると、「薬局でワクチンを買ってクリニックで打ってもらうように」と言われました。
その日はガイドと会う予定があったため、彼に薬局と行きつけの病院に連れて行ってもらいました。
ワクチン接種の回数
0、3、7、14、28日後に打たなければなりません。これが世界標準です。
過去に噛まれたことがあり、注射を受けている場合は、4回で良いそうです(と、インドのドクターの話)。
私は20年くらい前にタイで噛まれたことがあり、注射を受けました。
しかしたしかその時は、3〜4回しか受けなかった記憶が、、、
それを言うと、「じゃ、念のため5回やっておきましょう」とドクター。
5回のワクチン接種後、また犬に噛まれてしまったら、4回でいいそうです。
(それでも4回か、、、とため息が出ましたが)
日本では6回打たなければなりません。
0、3、7、14、28日後と、3ヶ月後。
日本のワクチンは効き目が薄いからなのです。
(一昔前は9or10回も打たなければならなかったとか)
それだけ野犬が少ない、平和な国だと言えるでしょう。
インドで噛まれて、最初の2、3回だけワクチン接種を受け、帰国後に残りを日本で接種する場合、残り何回打てばいいのか?は医療機関に問い合わせた方が良いでしょう。
インドで狂犬病の注射を打つ
インドで狂犬病の注射を打つ場合、前述のワクチンを薬局で買って病院(orクリニック)で打ってもらう方法と、病院で接種する方法があります。
後になってみると、後者の方が良かったと思います。
ワクチンは冷蔵庫に保管しておかないと死滅してしまいます。
薬局で買って、すぐに病院に行かない場合、ホテルの冷蔵庫などで保存する必要あり。
また前者は薬局と病院の2箇所に足を運ぶ必要がありますが、病院なら1箇所ですみます。
インドの病院にはたいてい狂犬病ワクチンがあります。
インドの信頼できる病院
インドでは私立病院に行くことをおすすめします。
国立は無料(外国人は料金が必要?)ですが、混んでいて待たされます。
私立はそれほどでもなく、どこでもサクサク診療が進みます。
日本の病院の待ち時間は一体何?というくらい。
私は旅行中だったので、インド各地で受診しました。
最初の2回はワーラーナシーの病院、残り3回は別の町で。(1回目は破傷風のワクチンも接種)。
こちらは後半3回の病院。どれも良い病院だったので、ここに記しておきます。
チェンナイの病院(ワクチン接種3回目)
現地の日本人がよく行く病院。チェンナイ に何箇所かブランチがあります。
コチ(フォートコチ)の病院(4回目)
フォートコチの中心部からオート三輪で5〜10分。
こじんまりしていますが、しっかりした良い病院でした。
ニューデリーの病院(5回目)
MAX MULTI SPECIALITY CENTRE, PANCHSHEEL PARK
デリー在住の友人に紹介された優秀な病院。対応がテキパキしていて、ドクターも皆穏やかです。
ともかく、これで5回終わった。ああなんて大変だったことか。。。
インドでの狂犬病ワクチン接種の代金
ワクチン代が300〜350ルピー、診察料100ルピーくらいです。
ただデリーの病院は少し高く、上記にプラスしてカルテ作成代300ルピー、診察料800ルピー必要でした。
日本で狂犬病ワクチンを接種するには
狂犬病のワクチン接種を受けられる医療機関は限られています。
普通の病院では狂犬病の知識もなく、ワクチンもありません。
狂犬病のワクチンを接種できる主な病院は、以下があります。
犬に噛まれないために
野犬でも、やたらと人にかみつくわけではありません。
こちらがじっと睨みつけたり、ちょっかいを出さない限りは。
ただジョギング中の人は、よく噛まれるそうです。
噛まれないためには、犬がいるような場所に行かないことです。
しかしインドではいたる所に野犬がいるため、避けようがありません。
インドでは毎年100人くらいが狂犬病で亡くなっているそうです。
野犬をなんとかした方がいいのでは?というと、インド人は「政府はそこまで手が回らない」。
それに私のように犬を刺激したわけでもないのに噛まれるケースだってあります。
なので「インドでゼッタイに野犬に噛まれない方法」はありません。
あるとしたら、移動は全て車を使い、外を歩かない、ということくらいでしょうか。
しかし、それでは何のためにインドに来たのかわからないし、インドを心から楽しめません。
インド人は動物に対しておおらかというか寛容というか、あるいは動物がずうずうしいというか。。。
それがインドの良さでもありますが。
噛まれた後しばらくは、犬を見るだけでビクビクしたものですが、「噛まれたらまた注射を打てば良い」くらいに考えることにしました。
すると、それまで憎たらしかった犬や路地裏を俳諧する牛たちが、急に愛おしく見えてきたものです。