イラン人はどんな人たち?
イランの魅力は、なんといっても人。おせっかいで温かくて、限りなく面白い😊。そんなイラン人の性格を詳しくご紹介します!
イラン人の性格*とにかく度を超えたホスピタリティ
イラン人は旅人に対してとても親切です。たとえばこんなふうに。夜10時にとある町にバスで到着した時のことです。泊まるホテルは町に着いてから探そうと思っていたため、決めていませんでした。そんな無鉄砲な外国人女性を心配し、バスで一緒だった男子学生がホテル探しを手伝ってくれることになったのですが‥‥。
2人でホテルを探して夜道を歩いていると、1台の車がすーっと私たちの横に止まったのです。そして運転席にいた男性が言いました。「こんな夜中に何をしているのですか? よかったらうちに来なさい。ホテルは明日探せば良い」。
イラン人の楽しみ
イラン人の楽しみは家族や親戚との団欒、家族で出かけることです。家では毎週のように親戚や友人を招いてパーティを開きます。また大のピクニック好き。ピクニックには必ずチャイ(紅茶)が入ったポットを持参します。
家族を大切にする
年頃になったら結婚する、子供を持つのが、イラン人にとっての「当たり前」です。だから「子供がいない」というと、ズバリ聞かれます。「どうして子供がいないの?」。これはイラン人同士でも同じ。最近はイランでも子供がいない、1人だけという夫婦が増えています
あるイラン人夫婦(子供1人)と、遊牧民に会いに行った時のこと。遊牧民が彼女達に聞きました。「どうして子どもが1人だけなんじゃ?」夫婦が答えに詰まっていると、彼は説教します。「子どもはいいぞ。すべての幸福は子どもたちが持ってくる。一人がパンを、一人がメロンを、一人がコメを‥‥仕事のため、お金のためだけに生きてはいけない」
ペルシャ人のプライド
中東というと私たちは一括りにしてしまいがちですが、中東の多くの国はアラブ民族の国。イランは中央アジアからやってきたアーリア人の国です。言葉もイランはアラビア語ではなく、ペルシャ語です。イラン人のメンタリティとしては「一緒にしないで」という感じ。「自分たちは(遊牧民の)アラブとは違う」と思っているのです。イラン人は「ペルシャ帝国の末裔」のプライドがとても高い。
ペルシャ帝国とは、イランに紀元前から興ったアケメネス朝やサーサーン朝の総称です。紀元前550年頃にできた初の統一国家アケメネス朝は、東はパキスタンあたりから西はエジプトのナイル川にまで広がる大帝国となりました。226年に興ったササン朝では、東西の文明が交流するシルクロードの中継地となり、栄華を極めたそう。そういった過去の栄光をイラン人はとても誇りにしています。「私たちは(遊牧民の)アラブとは歴史も文化も違う」という感じなのです。
おしんが大好き
イラン人たちは熱狂的な「おしん」ファンです。イランで交通事故があり、警察官を交えての示談が行われました。途中、警察官が突然「大事な用があるから中断します。続きは1時間後」と帰ってしまったそうです。彼は家で「おしん」が見たかったのです。「おしん」の放映時間になると、町から人がいなくなってしまうくらいだったそう。視聴率は80%だったとか。
イラン人は日本人のことを今でもおしんみたいな人々だと思っているそうで、とても親日的です。
イラン人によく聞かれることは?
①「子どもはいるの?」
イラン人と知り合うと、たいてい聞かれます。ふつう「結婚してるのか?」先ですが、不思議とこれはあまり聞かれません。
先に書いたように、イランにとって家族は一番の関心ごと。人はいい年になったら、結婚して子どもを生むもの。
旅行は家族といっしょにするもの。だから一人で(特に女性が)旅しているのは、とてもイレギュラーです。
一人旅の場合は、相手が納得する説明をした方が良いかもしれません。夫は仕事で忙しくて来れないから「しかたなく」一人で旅行しているとか、毎日電話してるとか。
子供がいないことについては、「まだいないけど、将来は2人くらいほしい」とかです。
②「イランに来る前イランをどう思っていた?」
イランのことをとても誇りに思っているイラン人達。
そして自分たちの国が欧米メディアでどう報道されているかも、よく知っています。だいぶ婉曲されて伝えられているらしい、ということを。
実際、報道と現実がこれほどかけ離れている国もめずらしいのですが。
そこで、イランにきた外国人が「実際にイランを見て、どう思ったか」を、知りたい。そして「イメージと全然違った!」という答えを期待しているのです。
そこで「来る前はすごくコワい国かと思ってたけど、来てみたら人は親切だし、とても良い国でビックリー!」などと答えると、すごく喜んでもらえます。
素顔のイラン人に出会える場
公園はイラン人と知り合える場所。イランへ行ったら、ぜひ公園に足を伸ばしてみてください!
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