故郷を想うアフガニスタン男性と暮らして
アフガニスタン人Rさんの家にお世話になりました。場所はイランの宗教都市ゴム。奥さんと子どもさん2人、お母さんと弟さん、妹さんが一緒にくらしています。お父さんはアフガニスタンの大学で教えていて、時々イランに帰ってきます。
ハザラ人とパシュトン人
アフガニスタンにはハザラ人、パシュトン人などがいて、Rさんたちはハザラ人です。ハザラ人はアジア系の顔立ちなので、とても親近感がわきます
まだRさんたちが生まれる前、お父さんがアフガンから逃れてきて、まずマシュハドに15年暮らしました。その後ゴムに移り住み、15年になるそう。ハザラの人たちはイスラム教のシーア派。イランに難民として来たのは、同じシーア派だからという理由が大きいそうです。
ゴムやマシュハドは宗教上の保護があるため、アフガン難民が暮らしやすいとのこと。ゴムにはハザラ人が7万人くらい暮らしているそうです。
国が人をつくる
Rさんは、時々アフガニスタンの大学で教えています。イランで仕事を見つけるのは難しいのだそう。「イランにいれば家族と一緒にいられるけど、仕事がない。アフガンには仕事があるけれど、家族と離れて何ヶ月も暮らすことになります」
以前アフガンの大学で教えていた時、3ヶ月でイランに帰ろうと思ったけれど、大学側から「それは困る」と言われて帰れなかったといいます。
「アフガニスタンが平和になったら、家族を連れて戻りたい。あそこは緑が豊かで、果物の木がたくさんあるんです」。
奥さんも子どももイランで生まれ、イランの暮らしに慣れている。「私たちはたしかにアフガニスタン人だけど、メンタリティはもうイラン人です。国が人をつくるんです。妻たちがアフガンに戻るのは、気が進まないでしょう」とのこと。
食材はスーパーで
食材はいつも市内のスーパーで買います。町中にはお茶やスナック類などを売る小さな個人商店がありますが、そういった個人商店より、こちらの方がお値段的には安いそう。日本の「マルエツ」とか「赤札堂」みたいな感じです。
シャンプーの中には、舶来品らしきものも。こう見てみると、イランはけっこう物が豊富ですね。
ためしにフタを開けて匂いをかいでみましたが、にんにくの香りはしませんでしたよ。
イラン製マヨネーズ。イラン人はサラダなどにかけて食べます。
冷凍食品もかなり豊富です。
豆類。ひよこ豆、レンズ豆などなど、日本なら中東食材店などでしか見かけないものが、たくさん。
思わず買い占めたくなりますが、とてもバッグに入りきらないと、あきらめました。
デーツ。一袋100円ほど。日本なら間違いなく500円はするでしょう。
レジは男女別になっています。レジをすませたら、代金チェックのカウンターで、品物と代金が合っているかどうかをチェックされ、その後出口でバッグの中をチェクされます(万引き防止)。
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