イランの病院と医療|もし病気になったら?
イランに向かう飛行機の中で、突然39℃の発熱と猛烈な腹痛・下痢に襲われました。機内食で出された果物が腐っていたようです。空港から病院へ直行しました。
空港でSIMを購入し、イラン在住の知人(日本人)に電話して、おすすめの病院を聞きました。
ところが。病院に行ったものの、日本とは事情が違い、色々と大変でした。
もしもイランで体調をくずされた時、病院にかかる際の注意点を紹介します。
医療費は前払い
イランの病院では、料金前払いです。
まず会計窓口でお金を払い、初めて治療が受けられます。
私がタクシーで病院に着いた時は、高熱と腹痛でフラフラ。一刻も早くドクターに会いたい!という状態でしたが、お金を払わないと診察が受けられません。
しかも窓口の人は英語が通じない。(一応在住日本人おすすめの病院なので、それなりに設備が整った病院なのですが)
筆談のやりとりの末、どうにかこうにか会計を。そのレシートを提示して、やっと治療が受けられました。
英語が通じない
先に書いたとおり日本人紹介の病院でしたので、英語が通じると思っていましたが、そうではありませんでした。
まず病院の受付で英語が通じない。
「高熱がある!お腹が痛い!」と英語で訴えるものの、3人いる受付嬢が皆、ぽか~んという表情。
お腹をおさえて悲痛な表情でジェスチャーをしたら、やっと「ああ~おなかの調子が悪いのね」と理解してもらえて。担当のドクターを紹介されました。
そのドクターの科へ行ったのですが、彼は不在。
院内で英語が話せる若者を見つけ、「急な発熱と下痢」という病状を看護婦さんに伝えてもらい、「それなら救急だ」と、救急科へ運ばれたのでした。
ベッドに横になって待っていると、ドクターが登場。
そのドクターは英語が話せましたが、「I have a fever !(熱がある)」と訴えても通じません。
(私の発音が悪いのか?)
「フィーバー、フィーバー」と大声で訴えましたが「?」という顔。
他に「熱がある」っていう英語、あったかなあ、とボーっと考えていたら、「そうだ!あれがあった!」。
かばんの中に入れておいた「会話帳」を取り出し、「病気」のページの中の「熱がある」の訳を見せたら、ようやくわかってもらえました。
イラン人はどうしている?
イランでは貧しい方は病院にいけないそうです。
保険もないわけではないようですが、万人に行き渡っているわけでもないでしょう。
治療が受けられなくて亡くなってしまった人もいるとか。
ちなみに私がお世話になった病院に入院した場合、入院費は一日200ドル。
対してイラン人の平均月収は、聞くところによれば6万円ほどだそうです。
*これは、あくまで私がかかった病院の事例です。もっとグレードの高い病院がテヘランなどにはあると思います。
あくまで参考ということで、お考えください。
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