メクネス*世界遺産の古都が持つ落ち着きある魅力
モロッコの有名な観光地フェズから30分の場所にあり、町全体が世界遺産に指定されている「古都メクネス」。フェズやマラケシュに比べ、日本人にとってはそれほどメジャーな観光地ではありません。
でも私にとってメクネスはモロッコの中で2番目に好きな町(1番目はエッサウィラ)です。
メクネスの魅力や見所、ホテルなどをご紹介します。
メクネスの魅力
観光客が少なく静か
モロッコといえばメディナ(旧市街)歩きが楽しい。
フェズやマラケシュのメディナは人が多く、落ち着いて歩けません。それに比べてメクネスは観光客が多くないため、とても静か。
フェズのメディナは車こそないものの、ロバ車が頻繁に行きかうため、歩いていて落ち着きません。メクネスのメディナは道幅もゆったりしていて、安心して歩けます。
穏やかな時の流れに、ほっとします。
庶民の暮らしが垣間見れる
マラケシュのメディナのスークはお土産物店ばかりですが、その点メクネスのスークは、食料品、日用雑貨など、地元民向けです。地元の方々の暮らしぶりを垣間見ることができます。
メクネスの見所
ムーレイ・イスマイル廟
王様ムーレイ・イスマイルの遺体が安置された聖廟の中庭。聖廟の内装は、全体的に温かみのある色合いのタイルで仕上げられています。
ブー・イナニア・マドラサ
フェズのアッタリーン・マドラサに雰囲気が似ていますが、こちらは規模が少し大きいです。
2階には個室があり、窓から中庭を見下ろすことができます。
ここで学んでいた学生たちも、勉学の合間に窓から中庭を見下ろし、気分転換していたのかな?などと想いを馳せます。
細部の彫刻や模様は精密で本当に美しいです。
メクネスのホテルRyad Bahia
Ryad Bahia はメクネスのメディナの中にあるリヤドの中で、最も古くできた宿です。
この宿の魅力は、何よりオーナー夫婦の人柄。2人は旅好きで、これまでミャンマー、バングラデシュ、カンボジア、ラオス、など多くの国を訪れています。そういう旅の話を聞くのも楽しい。
もちろんモロッコ国内も(リヤド見学もかねて)旅しているので、旅の相談ができます。
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このリヤドは、元はオーナーの奥さんの実家でした。
住む人がいなくなり、朽ちるだけの家を見て、旅好きだったご夫婦が宿にしたいと思い立つ。
とはいっても、それまでホテルを経営した経験はゼロです。
こういう時、普通は他のホテルを参考にしてホテル造りをするものですが、奥さんは「他のコピーをしたくない」と、他のリヤドはいっさい見なかったそう。
なのでデザインなどはすべてオリジナル。
他にこだわったのは、1階をサロンだけにすること。
「他の町でホテルに泊まっていたとき、1階の部屋に泊まっていて、寝起きの顔で外に出ると、すぐ目の前に他の滞在客がいるのが気恥ずかしかったんです」とのことでした。
リヤド・バヒヤ
Tiberbarine, Ancienne Médina Meknès
E-mail : contact@ryad-bahia.com
Tél : (212) 05.35.55.45.41
Fax : (212) 05.35.55.44.68
GSM : (212) 06.62.08.28.64
GSM : (212) 06.61.81.52.37
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女ひとりでモロッコ、チュニジア、オマーンなどを旅した旅行記。モロッコではラバトのプー太郎青年と知り合い、彼の自宅や古い邸宅に暮らす友人宅を訪ねた歩いた体験、カスバ街道の美女とハマムで汗を流した話などが書かれています。
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