イスラムの天使とは?*六信五行の1つ
イスラムでは天使を信じることが、「六信五行」(イスラム教の基本的な義務)の1つです。
イスラムの天使とは?
天使に性別はありません。人間と同じく、神が創ったものの1つです。そして神のために色々と働きます。人間を守ったり、神の言葉を人間に伝えたり、神の周囲にあって常に神を称えたりといったことです。
どんな天使がいる?
役割ごとに専門の天使がいます。最も有名なのは「天使ジブリール(ガブリエル)」で、預言者ムハンマドに神の啓示コーランを伝えました。
「ミーカーイール(ミカエル)」は、人間の体のために食べ物を与え、人間の心に知識を与えます。
「イスラフィール」は、最後の審判の日にラッパを吹く天使です。
さらに、最後の審判の時に墓場で死者に色々と質問する天使もいて、ムンカルとナキールという名前です。
人間には必ず2人の天使がいつも付き添っていて、人間の行動を全て記録しています。右肩には善行を記録する天使が、左肩には悪行を記録する天使が。
この記録によって、善行が多かった人は天国へ、悪行が多かった人は地獄へ入るのです。
イスラムの礼拝では必ず最後に首を右、左に曲げます。それぞれの天使に挨拶するためです。
この右肩、左肩にいる天使には名前がありません。
人間と天使の違いは?
天使には人間と違って自由意志はありません。良いことしかできない。神の言われたとおりに忠実に働きます。
人間は、良いことも悪いこともできます。だから不完全な存在です。
神は人間を「地上での代理人」としました。そして、この世の全てのものを、人間のために神は用意したとされています。
それを知った天使がやきもちをやきます。
「あなたは地上で悪を行い、血を流すものをおかれるのですか?私たちはあなたを称えて娼念し、あなたの神聖を賛美しているのに!」。
世界は人間を喜ばすために
天使と比べると、人間が地球上に存在する意義はきわだってきます。
地上の全てのものの代表として存在し、人間以外のものは、人間を喜ばすために存在する。
人間は神から自由意志と知識を与えられている。良いことをするのも自由、悪いことをするのも自由。
しかしせっかく生きるなら、神様がたくさんのものを与えてくれたのだから、良いことをしながら生きていきたいものです。
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