【出版社】偕成社
【定価】 本体1980円+税
【初版年月】 2016年2月19日
【ISBN】 4036483404
内容
世界36か国の子供たちの日常を紹介する「世界のともだち」 の「エジプト版」です。
このシリーズでは、主人公探しから取材の段取り、撮影まで写真家一人が全てを担当しました。
私が知人の紹介で出会ったアフマド君は、つぶらな瞳と愛らしい笑顔がとても魅力的な11歳の男の子でした。
そんなアフマド君の家族と一緒に生活しながら密着取材して出来上がったのがこの本です。
生活一部始終を追うことで、普通のエジプト人の暮らし、エジプト社会も見えてきます。
熱い!親子関係
驚いたのは父子関係でした。とにかく「熱い」のです。
兄弟2人とも、学校から帰ると、真っ先にお父さんに飛びついてキス。
お昼ごはんのあとは、お父さんがアフマドたちを膝の上にのせ「今日の学校はどうだった?」などと話しかける。とても贅沢な父子関係でした。
濃い人とのつながり
友人の多いアフマド君の両親は、しばしばクラブで友人たちと夜遅くまでおしゃべりし、帰ってから真夜中近くに夕食。
日本との生活サイクルの違いにとまどいながらも「人生で最も大切なのは、家族や親せき、友人たちとのつながり」というエジプト社会の価値観をあらためて思い知らされました。
いつも私を温かく迎えいれてくれ、生活のすべてをさらけ出し、なかなか下りなかった学校取材の許可を取るために一緒に奔走してくれたご両親には、本当に感謝の言葉もありません。
『世界のともだち』(全36巻)は、「産経児童出版文化賞・大賞」を受賞しました。
本の感想→『エジプト アフマド 毎日がもりだくさん!』常見藤代
【出版社】偕成社
【定価】 本体1980円+税
【初版年月】 2016年2月19日
【ISBN】 4036483404
【取材のエピソード】