ラマダン前は結婚ラッシュ!*エジプト結婚事情
イスラム圏の結婚シーズンの1つがラマダン明けの祭りの時。加えてラマダン前も、実は結婚式シーズンです。
ラマダンが始まる前に結婚し、一緒にラマダンを楽しもう!と思うカップルが多いから。(一緒に「頑張ろう」「耐えよう」ではないところがポイントです)
ラマダン月はイスラム教徒にとって、一年で最も大切で神聖な月。であるとともに、エジプト人にとって大いなる楽しみの時期でもあります。だからどうせ結婚するなら、ぜひラマダン前にというのは自然な心理。
ちなみにラマダン中も、ベッドで仲良くするのは日中の断食中はNGですが、日没後はOKです。
式はラマダンスタート2日前のもの。さすがにラマダン前日は、みなさんいろいろやることがあって、(食料品の買い出しや家の掃除など)、式はないとのことでした。
2人が知り合ったきっかけは結婚式。新郎が彼女を見初めて、周りの人に聞き込みをします。どこに住んでいるのか?父親は誰か?
そして彼女の家をつきとめ、両親にコンタクトをとり、結婚の申し込みをします。(よくあるパターン)。「交際」の申し込みではないのもポイント。(*中東アラブの結婚事情 )
そこで彼女の両親は、彼の仕事や人間関係、評判などを聞き込みし、結婚のゴーサインを出した。知り合ってから結婚まで4ヶ月ほどでした。
新郎は25歳。(貫禄があるのでもっと上かと思いました)。ある会社のマネージャー。エジプトをはじめアラブ諸国では、結婚式まで何年もかかることも多いですが、お金があれば話は早いのですね。
式そのものは、最初から最後まで踊り!踊り!の連続。よく体力が続くなあと感心します。結婚式は喜びの場。それを踊りで表現するのは、エジプト人にはごく当然のこと。「疲れた〜」なんて言ってられません。
結婚式に流れる定番の曲というものがあり、花嫁も花婿も、そして会場の招待客も、みんなそれを知っていて、口ずさみながら踊ります。エジプト人のノリの良さがいかんなく発揮される場。結婚式が踊り中心というのは、どのイスラム圏の国々でも共通していますけれど。
左が新婦の母。女性たちは結婚式で踊りまくっていても、きちんと肌は隠しています。1人だけ肩や腕を見せたドレスの若い女性がいました。首都カイロなら、こういったファッションはもう少し増えるのですが、ここはとある地方都市。
式も後半になると、ご両親と踊るシーンも。これにも定番の曲があり、それを口ずさみながら、情感たっぷりに踊ります。
そして最後には、感極まってお母さんと抱擁。エジプト人は本当に感情表現が豊か。と感心しつつ、こちらも思わずじーんとなってしまいます。
こんどはお父様と。日本人なら、ちょっと気恥ずかしくて、こんなふうに父娘で踊れないかも。(一見すると、新郎新婦に見えなくもない?)
これにも定番の曲があり、身振り手振りを加えながら踊る花嫁。お父さん、ちょっと気恥ずかしそう。
でも最後はやっぱり、感極まって抱き合ってしまうのです。
会場に集まった男性たち。この結婚式で、また新たな出会いがあるのでしょうか。
お二人とも、末長くお幸せに!!