2016-07-14

自分の居場所の見つけ方

 

イスラム女性 エジプト女性 Islam woman Egypt woman

カイロ中心部の目抜き通りにて。ピンクのスカーフの内側の白い布は、髪の毛を完全にかくすためのもの。*エジプト・カイロ

幸せになる方法があるとしたら、1つは自分らしい生き方をすることではないでしょうか。

「自分らしい生き方」って何?

それは無理をしないこと。自分の適性に合った生き方をすること。

女性なら「ムリして男性のようにがんばらない」こと。自分が得意なことだけをやるということ。

女性だから撮れる写真

「女の人はいいですね、女の写真が撮れるから」

ある男性写真家に言われました。

よく言われることですが、私にはいまいちピンときません。男になったことがないからです。

「男はいいなあ」と思うことはたくさんあります。

群衆の中に入って写真が撮れます。たとえば海外でのお祭りです。

以前私はインドで大勢の人が集まるお祭りに行き、写真を撮っていたことがあります。その時は触られまくりました。

以来、そういう場には怖くて行けません。

男が運転するバイクをチャーターして、どこかへんぴな田舎に行く、なんていうこともできません。

こういうとき「ああ、男だったらよかったなあ」と思うのです。

「女の人はいいですね」と言った男性は、「マジで女装しようと思うこともあります」と言っていました。

私はマジで男装しようと思ったことがあります。というか、実際に男装した!

バングラデシュで痴漢にあったことにショックを受けて、「痴漢を寄せ付けないためには男装するしかない」と、現地の男性がはく腰巻のようなものをはくことにしました。

加えて帽子を深くかぶって顔が見えないように。これは効果がありました。

20年前のバングラデシュは、今よりも外国人旅行者が少なく、一人旅の外人女性はジロジロ見られました。

その腰巻と帽子のおかげで、男性からの突き刺さるような視線がかなりやわらいだのです。

女性だからできること

いまさら「男性だった」とか「女性だったら」と考えても、しかたがありません。生まれ変わることはできませんから。

「女性だからできる」ことを考えるしかありません。旅のやり方も仕事の仕方も。

男性の得意分野でがんばろうとしても、疲れるだけです。

写真を撮るなら、同性である女性や家の中なら男性より撮りやすい。女性は警戒心を与えません。

「ああ、男だったらなあ」と思うことはあります。でも「女性だからできること」に視点を集中するしかありません。

自分の竹やぶ

私は中東イスラム圏によく行きますが、そこの政治経済に精通しているわけでは決してありません。

それは詳しい人がたくさんいます。そこをあえて語ろうとは思いません。

得意・不得意は誰にでもあるもの。その長所にだけ目を向けて、生かしていけばいいとわりきるようになりました。

それが楽しく生きるコツです。

短い人生で、自分の苦手を直している時間はないし、「男に生まれたらよかったなあ」と悔やんでいる時間もありません。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

error: Content is protected !!