ソナマルグ*美しい小さな村々と美人姉妹の家<インド・カシミール地方>
インド最北端カシミール地方のリゾート地、ソナマルグ。氷河を見れるとインド人に人気の観光地で、夏には多くの観光客でにぎわいます。シュリーナガルから片道約3時間。その道沿いには写真のような美しい谷と村が点在しています。
氷河もすばらしいのですが、私にとっては、やはり興味があるのは人の暮らしです。そういうわけで、ソナマルグ周辺の村々を歩き回りました。
ニワトリをさばいている男性。ニワトリは生きたまま売られていて、注文があったらその都度さばいて渡します。
カシミール地方の「魅せる台所」
ソナマルグ周辺の村々の家は独特な形をしています。屋根は勾配が急な三角形の切妻屋根で、その中央に出窓のようなものが設けられています。
屋根の勾配が急なのは冬にかなりの雪が降るからでしょう。屋根の小窓はある家とない家があります。どの家も石造りの素朴な感じで、「あの家の中はどうなっているのだろう?」と好奇心をそそられます。
するといつものように「カシミールチャイ飲みませんか?」と声をかけてくださる方があり、おじゃまさせていただきました。
通されたのはキッチン。インド北部でよく見る「飾る台所」です。あらかじめ作り付けられた棚に、お椀や鍋(どれもステンレス製)が、綺麗に並べられていました。その下にかまどがあり、枯れ木をくべて火を起こします。右のお嬢さんの右側に水がめがあり、山からの水をくんでためてありました。
お茶は塩の入ったナムキンチャイ。以前パキスタンのバルティスターン州の家におじゃました時も同じお茶をいただきました。お茶にはチャパティ(インド全体で一般的な薄く焼いた無発酵のパン)を添えてくださいました。
美人姉妹の家
そしてシュリーナガルとソナマルグを結ぶメインストリートの反対側の村へ。
牛を連れて畑へ向かう女性。
パン屋の前を通りかかりました。手に持っているのはカシミール地方で食べられているパンです。インドで一般的なチャパティと違い、やや固く、おせんべいに似たような歯ごたえです。
雑貨店の前でたむろしている学生さんたち。
とうもろこしの栽培がさかんなようで、至る所にとうもろこし畑があります。その中にうもれるように、三角屋根の家々が点在しています。(あの屋根の中は、いったいどうなっているんだろう?)そんなことを思いながら歩いていると、またしても「カシミールティー飲みませんか?」と声をかけられました。
家に招いてくださった家族とキッチン。かまどで赤々と火が燃えていました。ちょうど朝食の時間で、またチャパティとお茶をいただいてしまいました。子どもさんは、左のお姉さんを筆頭に女の子5人。どの娘さんもとても美人で、インド映画に出てくる女優さんみたいです。(写真はプライバシー保護のために解像度を落としているので、分かりずらいと思います)
次女のファーティマさん。カメラをむけるたびに、ナイスなポーズをとってくれて、楽しかったです。
こんな感じに。
そうこうしているうちに、お父さんも起きてきました。長女のナジマさんが、お茶をついでお父さんのところへもっていきます。床に座ってくつろぐスタイルは落ち着きますね。(奥ではファーティマさんが、また別のポーズを)。
気になる屋根の中は、物置として使われていました。右では畑でとれた野菜を干しています。
おいとまして、ふたたび村の散歩へ。
体操着とスカーフ、バッグがなんと同系色。右の女の子のポーズは、北インドで主流のポーズなのでしょうか?
ソナマルグは村も人もとても温かい、おすすめの場所です。ぜひ訪れてみてください。
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