2023-08-03

シュリーナガルSrinagar＜インド・カシミール地方＞の治安や観光　

2023年６〜7月にインド北部のラダック・カシミール地方に行った時のメモです。これから旅する人の何かのお役に立てれば。

シュリーナガル Srinagarとは

ダル湖で漁をする男性。左の湖畔には宿泊用のハウスボートがずらりと並ぶ。

インド北部のジャンムー・カシミール連邦直轄領の夏の首都。(冬の首都はジャンムー)。標高が1,700m近くあるため夏でも涼しく、ムガール時代には皇帝の、イギリス統治時代には外国人の避暑地として栄えた場所です。

私がシュリーナガルを訪れたのは6月と7月。涼しさを期待していたのですが、かなり暑く、この点は期待はずれでした。（もちろんデリーなどに比べれば涼しいですが）

人々はイスラーム教徒のスンニ派ですが、一部シーア派もいます。

シュリーナガル Srinagarの治安

自分の家のボートで、家畜に与える草を運ぶ女性。湖では水耕栽培が盛んに行われている。

2003年現在、旅行するには問題はありません。ただジャンムー・カシミールの首都だけあって交通量が多く、道路の横断などには注意が必要です。シュリーナガルは陸の上はもちろんですが、湖の上はよりいっそう興味深く楽しめます。

シュリーナガル Srinagarの観光

ジャマー・マスジド Jamia Masjid Srinagar

カシミール地方で最も大きなモスク。1394年建造。旧市街の中心にあります。冬に積雪のある山岳地帯であるシュリーナガルでは、モスクの屋根が丸ではなく独特の尖った形。入る時は靴を脱いでから。中庭の芝生や石畳を素足で歩くことになりますが、夏は石畳がとても熱いので注意。

モスクの中で静かにコーランをよむ男性。モスクの中の柱はすべて木でできている。

ジャマー・マジジド周辺の旧市街には、この地方独特の興味深い建築物が多い。

シャー・ハムダン・モスク Shah Hamadan Mosque

ペルシャのハマダン出身のイスラーム聖者ミール・サイイド・アリ・ハムダニに捧げられたモスク。インドにイスラームが広まったのはペルシア出身のスーフィー聖者たちの活躍が大きいです。外観は美しく可憐な装飾が施され、イラン・シーラーズのナスィーロル・モルク・モスクを思い起こさせます。

モスクの中に入れるのは男性信者のみ。美しいシャンデリアの数々。

二シャットバーグ（庭園）Nishat Garden

ダル湖の東側にある庭園。ダルゲートからスモ（シェアカブ）で行けます。私が行った時は遠足の小学生たちがたくさんいました。丸くなってお弁当を食べていて、お弁当の中身がちゃんとカシミール料理（リスタやグシュタバ）なのが面白かったです。

二シャットバーグからハズラトバル・モスクまでの行く途中、田植えに出会いました。炎天下の中、女性が歌を歌いながら楽しそうに作業。朝７時カラやっているそうです。

ダルガ（ハズラトバル・モスク）Dargah Hazratbal Shrine

預言者ムハンマドの神聖な髪が収められているとされるモスク。シュリーナガルで唯一のドーム型。地元の人は「ダルガ」と呼んでいます。場所はダル湖の北岸で、辺りは食堂街や屋台、シェアカブ乗り場が集まり賑やか。食堂はカシミール料理がほとんどです。

シカラ shikara

木製のボートで、ダル湖を遊覧できます。料金は２時間で1200rsほど。夏なら夕方5時半くらい〜が涼しくておすすめです。船でしか行けないエリアに行くことができ、湖上に暮らす人々の生活を垣間見ることができて、とても興味深いです。

水上マーケット Floating market

早朝の４~６時。朝の4時半に宿を出発し、5時過ぎに到着しました。時間がたつにつれて、売り買いの船よりツーリストボートの方が多くなってしまいました。なるべく早い時間に到着しましょう。

かつては400ほどの船が集まり、辺り一帯に売り買いの大声が響いていたそうですが、今はわりと静かです。ここで買い付けた野菜は、町のマーケットで何倍かの値段で売られます。

シュリーナガルSrinagarの宿

ジョンフレンド・ゲストハウスJohn Friends Guest House　一泊1200Rs

ダル湖の湖畔から住宅街に入った静かな場所にある家族経営の宿。ジョナという英語が話せる、目がパッチリした男性がオーナー。外国人旅行者も多く、情報交換もできます。シカラや空港へのタクシーなどは、ジョナに言えば格安でアレンジしてくれます。かなりわかりにくい場所にあるため、最初は電話して迎えにきてもらう方がベター。