インドネシアはどんな国?*地震や火山噴火・ビザ・言語・通貨など
私の初めての一人旅はインドネシアです。それもあって、この国はとても愛すべき国。インドネシアはどんな国か?わかりやすくご紹介します。
1万8000の島々からなる熱帯の国
インドネシアは赤道をはさんで約1万8000の島々からなる世界最大の島国です。日本からは飛行機で7時間ほど。国の東西の幅は5000km以上でアメリカ大陸よりも広く、国土面積は日本の約5倍です。
国土の大部分が赤道周辺にあるため、気温は1年を通じて25〜27℃。雨がよく降る熱帯性多雨気候で、雨季と乾季の2つの季節に分かれます。雨季は11月から4月、乾季は5月から10月です。
米は1年に2回以上収穫でき、野菜や果物、香辛料の栽培や漁業も盛んです。
250以上の民族と言語
インドネシアの人口は約3億人。中国、インド、アメリカに次いで世界で4番目に人口が多い国です。多くの島々からなるこの国には、250以上の民族が暮らしていると言われています。
公用語はインドネシア語ですが、それぞれの民族が独自の言葉と文化を持っています。使われている言語は200~400あると言われています。
世界最多のイスラム教徒の国
インドネシアの国民の90%近くがイスラム教徒で、世界で最もイスラム教徒が多い国です。ほかに国が認めている宗教には、キリスト教のカトリックとプロテスタント、ヒンドゥー教、仏教、儒教があり、国民はいずれかの宗教を信じなければならないるとされます。
地震や火山噴火が多い国
インドネシアは地殻変動がさかんで、地震や津波、火山の噴火など自然災害が多い国です。ほとんどの島の中腹に、活火山と活断層が横たわっているからです。活火山は129あり、そのうち17の火山が活発に活動しています。
2004年のスマトラ島沖地震では、28万人以上の死者・行方不明者が出ました。2018年8月にはバリ島の隣のロンボク島でマグニチュード7の地震が発生し、2千人以上が死亡しています。
ジャワ島中部にあるムラピ山は最も活動的な火山の一つで、これまで多くの噴火を 繰り返してきました。2010年の噴火はとりわけ激しく、300人以上が死亡しました。しかし今も多くの人が火山のふもとで暮らしています。火山灰でできた土には栄養分がたっぷり含まれていて、農作物がよく育つからです。
インドネシアの概要
〔正式名称〕
インドネシア共和国
〔面積〕
191万931㎢(日本は37万7971㎢)
〔人口〕
2億7,063万人(日本は1億2618万人)(2019年推計)
〔ビザ〕
観光目的の場合、30日以内の滞在ならビザは不要。
〔時差〕
国内に3つの時間帯がある。首都ジャカルタは東京より2時間おそい。日本が昼の12時の時、ジャカルタは午前10時。
〔首都〕
ジャカルタ
〔通貨〕
ルピア。100ルピアは約1.3円。紙幣は1000、2000、 5000、1万、2万、5万、10万ルピア。硬貨は100、200、500、1000ルピアがある。
〔言語〕
国語はインドネシア語。インドネシサ語はマレー語とほとんど同じ。そのほか各地の民族が独自の言葉を持ち、使われている言語は200~400あると言われている。
〔民族〕
大半がマレー系の人びとで、そのほかジャワ、スンダ(西ジャワ)、バタック(北スマトラ)など300以上の民族からなる。ほかに中国系の人も約5%いる。
〔宗教〕
主な宗教はイスラム教で 約87%をしめ、ほかにキリスト教のプロテスタント(7.0%)、カトリック(3.0%)、ヒンズー教(1.7%),仏教(0.7%)など。
〔おもな世界遺産〕
インドネシアでは、2019年現在、次の9件が世界遺産として登録されている。
1 ボロブドゥール寺院遺跡群
2 プランバナン寺院群
3 バリ島の文化的景観
4 サンギラン初期人類遺跡
5 サワルントのオンビリン炭鉱遺産
6 ウジュン・クロン国立公園
7 コモド国立公園
8 ロレンツ国立公園
9 スマトラの熱帯雨林遺産