インドネシアの家庭と暮らし*熱心なイスラム教徒の家庭と女の子
インドネシアの家庭にお邪魔しました。アユンディラさんという可愛い女の子が暮らす家。ジャワ島中部の町ジョグジャカルタの郊外です。周囲は田畑が広がり、川で子供たちが水浴びして遊ぶのどかな場所。インドネシアの家庭での暮らしをご紹介します。
アユンディラさんは、ふだん家の中ではスカーフはつけませんが、お兄ちゃんの友達が来ている時や、お客さんがいる時はつけます。イスラムでは女性は家族以外の男性の前で髪の毛を隠す決まりがあるからです。スカーフは今10枚くらい持っているそう。小学校1年生の時からかぶっていあmす。何歳からかぶるという決まりはありませんが、幼稚園に入る前からつけている子もいます。
時々ろうそくの灯りで勉強
玄関でくつをぬいで家の中へ。玄関からリビングに続く廊下があり、その両側は家族の個室になっています。
アユンディラさんとお兄さんは一緒の部屋。お兄さんがベッドの上で飼い猫と遊んでいます。
廊下を突き当たると、広いリビングがあります。奥には右手にキッチン、左手にバスルームがあります。
リビングにはテーブルやテレビがあり、アユンディラさんはリビングで家族と過ごすことが多いそうです。
キッチンをクローズアップ。右手にあるのは洗濯機です。
床はセラミックなので、掃除が楽ですね。コンロの下には小さなガスボンベが2つ。
インドネシアの食事は手で食べることもありますが、最近はスプーンを使う人が多いです。
流しまわり。右にあるのは調味料。小さなまな板が可愛い。こじんまりした調理スペースですが、なかなか使いやすそうです。
バスルームはどんな感じでしょう?キッチンの向かいがバスルームです。
インドネシアの家庭では、バス・トイレが一緒になっていることがほとんどです。左手の浴槽に水をため、おけに水をくんで体に水をかけます。トイレットペーパーは使いません。
天井では扇風機が回って、涼しい風を送り込んでいました。
裏庭は洗濯物干し場になっています。
イスラム教徒の暮らし
アユンディラさんの家族は熱心なイスラム教徒です。お兄さんとお父さんは朝4時半に起きて、近所のモスクへ礼拝に行きます。
モスクから帰ったら掃除や水浴びをして、朝ごはんを食べます。食べるのは焼きめしや、ご飯とおかずなどです。その後、お父さんが仕事に行くついでに子どもたちを学校に送って行きます。
学校から帰ると、アユンディラちゃんはテレビを少し見た後、お母さんと昼の礼拝をします。イスラム教徒は1日5回礼拝をする義務があります。
昼ごはんを食べて少し昼寝をしてから宿題、そして午後の礼拝をします。お手伝いは焼き飯をつくったり、食べた後の食器を洗ったりします。
夕方6時頃に1人で近所のモスクに行きます。そこにたくさんの宗教関係の本が置いてあり、また行けば友達がたくさんいるからです。
モスクには清めのための部屋があり、そこで手足を清めます。
礼拝をする前に、モスクに用意してある布の中で好きなものを選んでかぶります。神様に会うために、特別な美しい衣装を着るのです。
アユンディラさん、ご家族のみなさん、ありがとうございました!