マラケシュ*1日観光プラン
モロッコに来てマラケシュに行かない人はいないでしょう。それくらいモロッコの代表的な観光地マラケシュ。
忙しい方のために、1日で回れるプランを立ててみました。マラケシュ観光の注意事項も最後にあります。
旅のご参考になったら幸いです。
マラケシュ1日観光プラン
マラケシュは観光地のため、場所によっては大勢人が訪れます。
特に人気のあるスポットなら、なおさらです。
そんな人気スポットや個人的に強い思い入れのある場所は、なるべく静かな午前中の時間帯に訪れたいものです。
①ベン・ユーセフ・マドラサ Medersa Ben Yussef 9:00~
16世紀に建てられたイスラム神学校です。
アラブ・アンダルシア建築の最高傑作と言われています。写真上は中庭中央の大理石でできた噴水。ここで礼拝の前に学生達がここで浄めを行っていました。
壁のタイルや化粧漆喰の美しさにも見入ってしまいます。柱にも精緻な紋様が。
2階は学生たちの寄宿舎で、当時学生達が使っていた質素な生活用品が展示されています。130もの小部屋があり、一度に900人の学生を収容したそう。
ここはぜひ観光客が少ない静かな時間に訪れて、建築美をゆったりと堪能したいものです。
②写真ギャラリーMaison de la Photographie
古い邸宅を改装して建てられた写真博物館です。1870~1960年に撮られた写真が展示されています。その数はおよそ1万点。マラケシュの当時の様子がわかる写真ばかりで、民族学的に非常に貴重なものです。
2,3階の展示室ではベルベル人の昔ながらの生活の様子を撮影したドキュメンタリーが放映されていて、椅子に座ってゆっくり鑑賞できます。
屋上のカフェは見晴らしが良く、マラケシュの喧騒からはなれて一息つくにはとても良い場所です。
◆Maison de la Photographie
http://www.maisondelaphotographie.ma/
46 Ahal Fès, Marrakech
Tél. : 00212 (05) 24 38 57 21 |
Email : maisondelaphotographie@gmail.com
③メディナ/スーク散策 11:00~
この時間になると、メディナの中にはそろそろ人出が多くなってくる頃です。
人が多い方がメディナ散策は楽しいです。
マラケシュのメディナはフェズのメディナほど道が入り組んでいないため、歩きやすいです。
生活臭たっぷりのスークで人々に混じってマーケットで買い物するのも楽しい。
スーク(マーケット)には屋根付きの場所もあるため、暑い時間帯はそういった場所で土産物店をひやかしたりするのも楽しいです。
④バヒア宮殿 Palais de la Bahia 13:00~
19世期後半に建てられた宰相の私邸。フナ広場からは歩いて10分ほどです。
この家に4人の奥様、24人の側女と暮らしていたそうです。その中で一番のお気に入りだった奥様の名前が「バヒア」だったとのこと。
とても気持ちの良い中庭があります。
モロッコ建築の手仕事がすべてここに集められています。
バヒア宮殿はとても人気があるため、午前中の早い時間に訪れてもよいかもしれません。
④マジョレル庭園 Jardin Majorelle 15:00~
1920年代、フランスのアール・デコの画家ジャック・マジョレルが造園したものです。
1980年代にイヴ・サンローランが買い取り、別荘として使用するようになりました。園内にはヤシ、バナナ、サボテンなど南国の植物が植えられています。カフェも併設されており、ゆったりした時間を過ごせます。
⑤メナラ庭園 Jardin Menara 16:00~
12世紀のムワッヒド朝時代に造られた、広々としたとても気持ちの良い庭園です。中央に広大な貯水池があり、入り口からその貯水池まではオリーブの林が広がっています。真昼間よりも、日が少し西に傾き始めた頃に訪れるのがおすすめです。
⑥フナ広場 Huna Square 17:00~
フナ広場はまさにマラケシュの中心。夕方からの屋台が出始めます。屋台で美味しい食事を食べた後は、大道芸を見たりしてフナ広場を散策。心ゆくまで楽しみましょう。
マラケシュ観光の注意点【スリの被害】
モロッコ屈指の観光地マラケシュ。
観光客をねらった犯罪も、残念ながら皆無ではありません。
実際に私はスリの被害にあってしまいました!
その時の様子を再現します。
場所はフナ広場に隣接したスークの中。
一軒一軒のお店をひやかしでのぞいたり、写真を撮ったりしていた時のことです。
誰かが軽く私の脇にぶつかりました。小柄な男性です。
彼はぶつかった後、すぐに走り去りました。
その様子が少し不自然だな‥とぼんやり感じながら、あ!と気づいたのは数秒後。
バッグを確かめると・・・肩からたすきがけにしていたバッグの外側のファスナーが開いていて、中のサイフがなくなっている!
やられた!
時すでに遅し。男の姿は見えなくなっていました。
ふだん外ポケットに入れるサイフには小銭くらいしか入れませんが、その時はたまたま両替するつもりで1万円札を入れていたのです。
マラケシュにはスリが多いというのは後で聞きました。
皆さんもぜひお気をつけください。
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女ひとりでモロッコ、チュニジア、オマーンなどを旅した旅行記。モロッコではラバトのプー太郎青年と知り合い、彼の自宅や古い邸宅に暮らす友人宅を訪ねた歩いた体験、カスバ街道の美女とハマムで汗を流した話などが書かれています。
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