『ゆるい生活』|水の飲み方は健康を大きく左右する。
漢方薬局のお医者さんとのやりとりだけで、一冊の本を読ませてしまう。
群ようこさんは、さすがです。
「ゆるい生活」
群さんは、ある日の朝からめまいなど不快症状が続き、知人が長年通う漢方薬局を受診します。
その先生とのやりとりや、おまんじゅうなど甘いものをがまんする日々を綴ったのが、このエッセイ。
健康オタクが喜ぶ話題がたくさん詰まっています。
水の飲み過ぎで冷える
群さんのめまいの原因は、甘いものや水分などのとりすぎで体が冷えていることでした。
ここ2,3年、夜中にトイレに行くようになったが、先生によれば、これも体が冷えているため。
「体が温まれば夜中にトイレに行きたくなくなりますよ」とのこと。
年とったら夜中にトイレに行くのは当たり前、ではないのですね。
先生の話だと、世の中で一日に水を一リットルから二リットル飲めなどと、推奨しているのとは反対だ。
「きちんと水分を排出できる人はいいけれど、そういう人は少ないから」
「お茶や水なら多少飲み過ぎても害はない」と思いがち実は違うのですね。
今の暮らしは汗がかけない
健康本にはよく「水を十分飲め」とよく書いてあります。
これも乾燥した土地柄良いですが、日本はそうではないと先生はいいます。
「もともと日本人は、生活の周辺に水が多い民族なんですよね。
お米も水で炊くし、気候的に湿気が多いでしょう。
乾燥している気候の欧米の考え方を、そのまま信じこむと、色々と問題が起きるんじゃないでしょうか。」
「エアコンもない昔だったら、働いて汗をかいて水分が体から排出されたでしょうけど、今は汗をかく機会がとても減ってますからね。」
つい最近まで私は、「水を一日1リットル飲むとよい」と、ある健康本に書いてあったのを盲信し、以来のどがかわいてもいないのに、がんばって飲んでいました。
それをしなくていいと知って、ずいぶん気分がラクになりましたよ。
これからの季節、汗をかいて体内の水分を出すには、もってこいですね。
「暑い夏が来る。。。」と少々憂鬱な気分になってましたが、なんだか楽しみに。
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