2020-09-06

カラチの家庭にホームステイ*メイドさんは10人

パキスタンの家族

パキスタン・カラチのご家庭にホームステイしました。同じ敷地内にご両親とカリムさんの家族、弟さんの家族が同じ敷地内に暮らしています。パキスタンは大家族主義。結婚したら両親と暮らす方が大多数です。

3度の食事は家族全員で

パキスタン人の家族

朝食。3度の食事は必ず家族全員でいただきます。日曜日の朝食は、別の場所に住むお姉さんの家族なども加わります。

パキスタン人は花好き

パキスタン人の家庭

家の庭には約4千個の花の鉢があるそうです。昨年の夏からコツコツ種から育てたもの。年が明け、ようやく温かくなる頃、咲き始めた花を庭に並べます。それでも足りず、休日には近くの園芸店へ行き、気に入った草花を買い求めます。

パキスタン人

毎晩ガーデンパーティ

家では、3月中、毎日のように各方面の友人知人を呼んでパーティを行います。暑さの厳しいカラチでは花の命は短く、綺麗に咲いているのは、2月と3月だけ。それを過ぎると枯れ始め、5月にはすっかり花は枯れてしまうのだそうです。花を愛でることができるのは、たったの2ヶ月間だけというわけです。

そのため、3月中は毎晩(!)ガーデンパーティを開くのです。綺麗な庭を友人知人、仕事仲間に見てもらいたいからだそう。パーティの料理はメイドさんが担当。足りない時はケータリングサービスも使います。パーティには、奥さん手作りのデザートも並びます。

メイドさんは10人

パキスタン人家庭

カリムさんの家庭のキッチンで働くメイドさんたち。

家には10人のお手伝いさんがいます。門番やコック、掃除をする人、お母さんの世話をする人、庭の手入れをする人、などなどです。庭にはランの花が植えてありますが、ランだけを専門に世話する人もいるそう。
「本当はこんなに必要ないけど、それだけ貧しい人に給料を与えることができる」とカリムさん。
それぞれのメイドさんたちの月給は約1万円です。お手伝いさんたちは、この家で働いて長いのが特徴です。掃除担当の女性は15年働いているそうです。
メイドたちとは、家族のような付き合いです。たとえばコックの男性。彼には4人の兄弟と4人の姉妹がいます。うち一人のお姉さんが、幼い頃、火の中に落ちてしまい、足を傷つけて歩けなくなってしまったそう。コックは自分の給料でお姉さんに手術を受けさせ、彼女は歩けるように。その際には、カリムさん家族も手術費を負担しています。
彼の妹さんの結婚式には、家族親戚中からお金を集めたそう。こういうことは、パキスタンの家庭では普通のことだそうです。

家族や友人とのつながり

パキスタンの家族

カリームさん兄弟は、毎朝会社に行く前に両親の寝室に来て軽く雑談します。前の夜に、仕事関係の会合やパーティで帰りが深夜になっても、必ず翌朝は5時半に起き、朝の礼拝をすませ、両親と会話。その後7時に出社します。

妻のシャヒーンさんは、「どこにそんなエネルギーがあるのかわからない」と笑いながら言います。

パキスタンの家族

昼間は奥さま達が集まって雑談。

パキスタンの家族

お父さんは、毎朝近所のモスクへ。その後モスク仲間を家に招き、お茶します。

ご両親は、毎日プールサイドでお茶をするのが日課です。ふだんの日は忙しいカリムさんと弟さんも、休日の朝はご両親と一緒にプールサイドで雑談に加わります。

ご家族の皆さま、本当にありがとうございました!!

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