重版しました!*『現地取材!世界のくらし 日本』
うれしいニュースです♪『現地取材!世界のくらし 日本』が重版しました!
取材・編集・出版でお世話になった方々、お買い求めくださった方々、本当にありがとうございました。
内容をご紹介いたします。
日本の家庭生活
『現地取材!世界のくらし』シリーズは暮らしにスポットが当てられているので、日本編でも家庭生活をかなり詳しく紹介しました。取材させていただいたのは、東京都心の木造一戸建ての家です。ご両親と子供さん4人家族。お父様は自宅ではいつも作務衣(さむえ)姿で、とてもいい味を出していらっしゃいました。
カウンターキッチンで料理をするお母様。「料理しながら、リビングにいる家族と話ができていい」とのこと。後ろには電子レンジ、炊飯器、その下にはゴミ箱などがあります。
お父様は休日に料理も担当。「お父さんがさばいた魚は、お店のお刺身よりも美味しい」とお嬢さん。お父様は古材がお好きで、旅行に行くと必ず古材屋を回り、古材を集めるそう。この家のあちこちにお父様が古材屋で集めた古材が使われています。
家族の夕食風景。お父様は日本酒が大好きで、夕食時は必ず召し上がります。作務衣姿と日本酒がとてもお似合い。このお父様あっての、この家族という見本のようなご家庭でした。ご家族の皆様、本当にありがとうございました。
日本の学校生活
埼玉県日高市の小学校をご紹介しました。今年で135年目をむかえる伝統のある学校です。約600人の生徒さんたちが学んでいます。全部で6学年、1学年は2クラスまたは3クラスです。
楽しいお昼の時間。4限目の授業の後、昼食の時間です。その週の当番の子供たちが、クラスのみんなのために盛りつけします。食事中のお子さんたちがとても楽しそうなのが印象的でした。
食事を全員に平等に分けた後、ご飯やおかずを少なくしたい子や、逆にもっとたくさん欲しい子は自分で調節します。希望者が多い時は、じゃんけんをして決めます。楽しいですね。学校の皆様、ありがとうございました。
日本の伝統産業:畳
お米は世界各国で食べられていますが、世界で畳をつくるのは日本だけです。そんな日本の伝統産業である畳づくりを紹介しています。畳は稲からお米をとった後のワラからつくられます。ワラでつくる「ワラ床」に、い草でつくったござを貼ったものが畳です。
畳は1つ1つ手作業でつくられます。かつて大工さんが建てていた日本の家は、住宅メーカーでつくることも多くなりましたが、それでも真四角な部屋を作ることは不可能です。畳屋が部屋の寸法をはかり、それに合うように畳をつくります。同じ部屋に入れる畳でも微妙に形や大きさが違います。そのために大量生産ができないのです。
取材させてくださった安藤畳店様、ありがとうございました。
日本の雪国のくらし
日本海側は冬にたくさんの雪が降り、世界でも有数の豪雪地帯になっています。北陸地方がもっとも多く、その次が東北・北海道の日本海側、山陰地方です。多い年には3メートルくらいの積雪があります。雪国では、一冬に何度も雪下ろしをしなければなりません。雪の重さで家がつぶれてしまう心配があるからです。
木々の雪囲い。雪の重さで木がつぶれないよう、木に囲いをします。
石川県の白山のふもとにある白峰地区は、日本有数の豪雪地帯です。ここでは2月上旬にゆきだるま祭りが開かれます。各家庭で、家の前に思い思いの雪だるまをつくります。夜には雪だるまの中にろうそくが灯され、あたりは幻想的な雰囲気につつまれます。各家庭でつくる雪だるまは、毎年違います。しかしそれぞれの家のカラーがあり、見れば「ああこの家らしいな」というのがわかるそうです
日本のSDGs*子ども食堂
日本のSDGsの取り組みとして、東京・八王子にある子ども食堂「ほっこり食堂」を紹介しました。右はボランティアの男性で、食堂にやってきた子どもたちの相手をします。本当に子どもが好きなんだなと感じさせる方でした。
ボランティアの男性が男の子に読み聞かせをしています。子どもさんがリラックスしていて、本当の家族のようでした。
別室では、子どもたちにお姉さんが勉強を教えています。絵本もたくさん置いてあり、好きに読むこともできます。
ほっこり食堂の皆さん、本当にありがとうございました。
【『現地取材!世界のくらし 日本』】
『日本 (現地取材!世界のくらし) 』
【出版社】ポプラ社
【定価】 本体2090円+税
【初版年月】 2020年4月3日
【ISBN】 4591165213