2024-02-07

給食と味噌漬け弁当*日本の小学校&海外の小学校

Saudiarabia-school-lunch サウジアラビアの小学校の昼食休憩

サウジアラビアの小学校のランチ風景。可愛いお弁当箱に色々な食べ物が。

先日のエジプト人の先生の研修のとき、ある先生が給食についてこんなことをおっしゃいました。

みんなが同じものを食べるのが素晴らしい。エジプトでは各自がお弁当を持ってくる

なるほどー。
私は給食で育ちましたが、当時はもちろんそんなことを考えたことはありません。
思い出といえば、(カレーうどん、まずかったな)とかぐらいです。

海外では給食はめずらしい

海外の学校で、給食という制度がある国はあまりないのでは?と思います。

エジプトの学校では、各自がお弁当を持ってきます。

Egypt-school-lunch エジプトの小学校の昼食休憩

お弁当がない子もいて、学校内にある売店でスナック菓子などを買い求めます。海外の学校には、こういう駄菓子屋がけっこうあります。売られているものは体には良さそうではありませんが、子供たちは喜びそうですね。

Egypt-school-lunch エジプトの小学校の昼食休憩

休憩時間にお菓子を買いもとめる子供たち。

サウジアラビアでも、インドネシアでも、インドでもお弁当です。

india-school-lunch インドの小学校の昼食休憩

インドの私立校の昼食休憩。

給食は素晴らしいと個人的に思うのは、まずお母さんの手間がはぶけることです。

みんなが同じものを食べることで、連帯感らしきものも生まれるでしょう。

子どもながらの「貧富の差」

そしてこれが最も重要なポイントですが「貧富の差を隠すことができる」があります。

India-school-lunch インドの小学校の昼食休憩

インドの小学校の昼食休憩のお弁当。

夫が小学生のとき、給食がなかったそうです。
各自がお弁当をもってくる。
そこには歴然と貧富の差があらわれていて‥。

裕福だった子のお弁当には、当時は珍しかった真っ赤なウィンナーとか入っていて、とにかく華やか!だったそう。

夫はといえば、家がそれほど裕福でなかったので、いつも弁当といえば「茶色」。
中身は味噌漬けとか、イモの煮ものとか。
だいたい他の子も、同じようなものだったようですが。
でも当時は自意識過剰な年代だった夫は、他の子に見られるのが恥ずかしくて、弁当箱のふたで中身を隠しながら食べていたそう。

ときには新聞紙に包んだおにぎりとか!
サランラップとか銀紙なんて、当時はありません。
あったとしても、夫の家では買えなかった。

それで、おにぎりの表面にくっきりと新聞の文字が写っていた
(お母さん、やるー!)

India-school-lunch インドの小学校の昼食休憩

インドの小学校の昼食休憩のお弁当ーその2。お弁当箱を傾けてもってきたので、麺が一方にへばりついてしまった!

中には納豆をつめてきた子もいたそうです。
北国なので、お昼の前にストーブで全員のお弁当を温めます。
そんな時、納豆の匂いがぷー〜んと教室中にただよって、
(あれはくさかったな〜)と夫は言います。

お弁当がない子もいました。
そういう子には先生が気を遣って、近所の駄菓子屋でパンを買ってあげていたそうです。
「あれ、先生の自腹だったと思う」。

India-school-lunch インドの小学校の昼食休憩

インドの公立校の昼食。

あっ、そういえばインドの公立小学校には給食がありました。中身はダル(豆スープ)とご飯だけという、とてもシンプルなものですが。

公立校は貧しい子が多いので、給食があることで助かっていることでしょう。中には家で十分食べられない子もいると思います。

学校に行けばおなかいっぱい食べられる!→じゃ、学校に行こう。という好循環も生まれるでしょう。

それを思えば、給食というシステムはすばらしいのではないか。
たとえそれがカレーうどんだったとしても。

 

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