2014-04-17

菅洋志写真展「一瞬のアジア」

今、東京銀座のニコンサロンというギャラリーで、写真展「一瞬のアジア」が行われています。

写真家・管洋志さんが撮ったものです。

昨年、惜しくも大腸ガンでお亡くなりになった管さんは、アジアをフィールドに数多くの素晴らしい写真を残しました。

私が写真を撮るようになった頃、私の憧れは管さんでした。

日本でアジアの写真を撮る写真家は多い。でもたいていそれは、スラムだったり、あるいは単なるスナップだったり、パターンが決まっている。

管さんの写真は、そのどちらにも当てはまらないものでした。

アジアの人たちの暮らし、そして、どうということもない表情を撮っているものの、それが実に良い顔をしている。

撮られる側が撮る人に対して安心感を持っていないと、なかなかこういう顔はできないという顔をしていた。

生前の管さんは、優しそうな、実に温かそうな顔をしていらした。彼のそんな人柄が、その写真を撮らせたんだなあと思わせる写真でした。

そして、何より管さんはアジアが好きだったんでしょう。

写真は正直です。好きか嫌いかは、ダイレクトに写真に出てしまう。

写真とは、撮る人を映し出すメディアなんだなあと、写真展を見ながら今さらながら思いました。

一瞬のアジア people and nature in harmony
銀座ニコンサロン
4/9 (水) ~4/22 (火)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休

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