ジェルバ島*世界に名だたる土着的なリゾート地
ジェルバ島はチュニジア随一のリゾート。ヨーロッパ人にとって「地中海ナンバーワン」の観光地です。とても派手な場所を想像していたのですが、民族色あふれる土着的な場所でした。
ジェルバ島の場所
中心はフームスーク
「民族色あふれる土着的な場所」というのは、少し説明が必要です。というのも、私が滞在したのは島の中心「フームスーク」という町です。
対してリゾートホテルが集まるのは、「ツーリスティックゾーン」というエリア。おそらくそこは本当のリゾートで、高級ホテルなどが立ち並んでいるのでしょう。
フームスークの中心メディナ(旧市街)は、完全にジェルバ島民の生活・買い物の場です。上の写真のような民族衣装を着た女性たちが多勢行き交っています。
ジェルバ島の観光地
①フームスークのメディナ
土産物店が並ぶ、そぞろ歩きに楽しい場所。ただメディナの店はほとんどは、午後5時半あたりから店じまいを始めてしまいます。観光地の商店は夜遅くまでやっているという勝手なイメージがあったので、少し驚きました。健全で良いですね。
②曜日市
チュニジア各地で、毎週曜日を決めて「市」が開かれるのですが、フームスークは月曜・木曜です。
市の場所は、メディナの北から港に続く道沿い。市は朝7時くらいからオープンです。午前中の早い時間の方が活気があります。
私はついつい、トルコ製のカラフルなスカーフを2枚も衝動買いしてしまいました。1枚5ディナール(約240円)。
売り物は衣料品、日用雑貨、食料品、中古家具までバラエティ豊か。
ぶらぶらひやかしながら歩いているうちに、あっという間に時間がたってしまいます。
③ゲララ博物館 Guellala Museum
島の南方「ゲララ」という町にあります。町外れの高台の、広大な敷地を利用した美術館です。
展示は、ジェルバ島の文化、チュニジア各地の結婚式の衣装、お祭りや伝統音楽などの風俗の紹介と、かなり見応えがあります。
また敷地内から海やゲララの街が見下ろせ、その景色を眺めるだけでも来る価値があります。
スーフィーとは、「イスラム神秘主義」とも言われます。舞踏など身体的な修行によって、神に近づこうとする活動です。
スーフィー教団の活動はモロッコやエジプトなどで盛んですが、チュニジアにもあるとは知りませんでした。
余談ですが、フランスの植民地だったチュニジアは、アラブ諸国の中では最も西洋化されていると言われていますが、一方でかなりイスラムの信仰心が篤い人も多いです。
美術館のカフェ・レストランからは、青い海とゲララの町を見下ろすことができます。
ゲララ博物館への行き方
フームスーク市内からタクシーを拾うのがベター。バスもありますが、本数が限られています。
車で30分ほど。ゲララ市の中心部から歩いて15分くらいかかります。
フームスークからタクシーに乗る場合、直接美術館へ行ってもらった方が良いです。
帰りはゲララ市中心部まで歩き、そこでタクシーを拾いました。博物館近辺で流しのタクシーを拾おうと目論みましたが、ほとんど通らなかったのです。
それが面倒な方は、行き帰りのタクシーをチャーターしてしまうしか、ありません。
ジェルバ島のホテル:エリアダ(Erriadh)
フームスークのメディナの中にあるホテル。メディナ歩きの拠点に最適です。
中庭に面して部屋が配置されている。
便利な場所にあるにもかかわらず、中に一方足を踏み込むと、外の喧騒がうそのように静か。
住所: 10 Rue Mohamed El Ferjani
女ひとりでモロッコ、チュニジア、オマーンなどを旅した旅行記。モロッコではラバトのプー太郎青年と知り合い、彼の自宅や古い邸宅に暮らす友人宅を訪ねた歩いた体験、カスバ街道の美女とハマムで汗を流した話などが書かれています。
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