チュニジアの家族と過ごした幸せな時間
チュニジアの中部の小さな町で、家庭と過ごしました。最初は1泊だけのつもりが、あまりにも居心地がよくて、そして家族のご好意もあり、きづけば3泊もすることに。
家族はご両親と娘さん1人だけでしたが、いつも近所や遠くに住む親戚や隣人が子づれで来ていて、にぎやか。最初は家族が何人なのか、わかりませんでした。
ナツメヤシ農園へピクニック
金曜日に家族が所有する農園へピクニックへ出かけました。ピックアップトラックの荷台に乗り込みます。行きも帰りもタブラ(太鼓)を叩いて、歌いながら行くので、とてもにぎやか・
農園にはナツメヤシ、オリーブなどたくさんの木の他、野菜も植えられていました。週末は農園でピクニックと決まっているので、ちゃんとイスやテーブルなどもある。写真右は午後の礼拝をしている娘さんです。
ナツメヤシ。実を保護するためのカバーがかけられています。
家族たちの話は尽きません。会話はアラビア語なので、申し訳程度しかアラビア語が話せない私には、何を話しているのか全ては理解できませんでしたが、この雰囲気に浸っているだけで幸せな気分に。
大人たちが甘いお茶で雑談しているあいだ、こどもたちは木につるされたブランコで遊んでいます。私も乗りたかったけれど、重たい私が乗って木が折れてしまってはと、やめておきました。
親戚の家へ
チュニジアも他のイスラム圏同様、大家族です。休日は農園にピクニックに行くほか、近所に住む家族・親戚を訪ねあいます。家の娘さんが小さい頃は、おばあさん(写真左)が面倒をみていました。お母さんは料理や洗濯で忙しいからです。「おばあさんが私を育ててくれたようなもの」。
おばあさんは今、彼女の家から歩いて1分のところに暮らしていて、今でも彼女は毎日おばあさんの家に出かけていきます。
おばあさんは足を痛めているため、もうほとんど外出できません。おじいさんも亡くなっています。それでも毎日子供や孫がたずねてくるし、ひ孫の世話もしなければならない。孤独を感じる瞬間はありません。
こちらは、近所のいとこの親子。チュニジアでも哺乳瓶でミルクを与えるんですね。
金曜日のクスクス
金曜日は家族が集まる日。この日は必ずクスクスを作ります。おおぶりのジャガイモ、ニンジン、ヒヨコマメが入っていて栄養たっぷりです。
広い台所。左は結婚して別の町に住む娘さん、右がお母さん。ガス台にはクスクスのスープを作る圧力鍋と鍋が置かれています。(→チュニジアのクスクスの詳しい作り方)
2日目からは、歩いて10分ほどの場所にある、別の娘さんの家庭にお世話になりました。その娘さんのお嬢さんが英語が話せたので、その方が私が居心地よいだろうというご家族の配慮からです。本当にありがとうございました!
★「『女ひとり、イスラム旅』
女ひとりでモロッコ、チュニジア、オマーンなどを旅した旅行記。モロッコではラバトのプー太郎青年と知り合い、彼の自宅や古い邸宅に暮らす友人宅を訪ねた歩いた体験、カスバ街道の美女とハマムで汗を流した話などが書かれています。
私もマトマタへ行ったとき、3泊くらいお世話になったおうちがあります。
知らないお客さんをタダで3泊も・・・・。アラブの懐の深さを感じた旅でもありました。
チュニジアは旅行しやすいですよね。小さいくて文化もキュッといろいろつまていて。
情勢が落ち着いたら遊びに行きたいなぁ。