ケロアンKairouan*北アフリカのイスラムの聖地
ケロアンは北アフリカにおけるイスラム発祥の地で、メッカ・メディナ・エルサレムに次ぐ第4の聖地とされています。町全体に素朴さと落ち着いた雰囲気が漂っていて、私はマハディアの次くらいに好きな町です。
ケロアンの場所
首都チュニスの南160kmくらいの場所にあります。
ケロアンの歴史
610年頃、預言者ムハンマドによって創始されたイスラムは、彼の死後、その教えに共鳴するアラブ軍の制服活動によって各地に広がります。そのアラブ軍が7世紀にマグレブを征服するするため、最初に軍事キャンプを設けたのがケロアンです。9世紀には、北アフリカにおけるイスラムの学問センターになり、イスラム世界各地から名高い宗教指導者が集まったそうです。
ケロアンの見所
①メディナ(旧市街)Medina
メインストリートはスーク(市場)で、その奥は青と白の家々が立ち並ぶ庶民的な住宅街となっています。カーペットの工房があったり、焼きたてのパンを手に歩く住民がいたりと、そぞろ歩きに楽しい場所。
ただ夕方以降は人通りが少なくなるので、女性の1人歩きは注意した方が良いです。
②グランド(ウクバ)モスク Sidi Okba Mosque
マグレブ(北西アフリカ)で最初に建てられたモスク。建立者の名にちなんで「シディ・ウクバ・モスク」とも呼ばれています。7世紀に建造後、再建や修復が繰り返され、現在残るのは9世紀に再建されたものです。
このモスクに7回訪れると、メッカへの1回参拝したとの同じになるといわれ、現在もチュニジア内外から巡礼客が訪れます。中庭には日時計もあります。礼拝の時間を決めるため9世紀につくられました。
<場所>
グランド・モスクは城壁に囲まれたメディナ(旧市街)内にあります。
③シディ・サハブ霊廟 The Barbier Mausoleum
マグレブで最も美しいと言われる霊廟です。預言者モハメッドの同志で理髪師だった男性が祀られており、「理髪師のモスク」”Barber’s Mosque”として知られます。壁を彩るアラベスク模様がなんとも美しい。
建物の奥に墓があり、ここはムスリムのみ入場可能です。
<場所>
その他:ケロアンのパンとお菓子
ケロアンはパンの種類が豊富です。路上で売られているパンも色々種類があり、見ているだけでも楽しい。お菓子屋もたくさんあります。
チュニジア特産のマクロウドというお菓子。中にナツメヤシが入っています。マクロウドはチュニジア全体で売られていますが、ケロアンが発祥です。色々な種類があり、値段もさまざま。チュニジアの人はキロ単位で買います。
ケロアンのホテル:ラ・カスバ La Kasbah
メディナの入口にあり、メディナやグランドモスクの観光に便利です。
部屋は落ち着いた渋い内装。バスルームは広く、窓からたっぷりの光がふりそそぐのが気持ちよかったです。
<場所>
住所:Rue de La Kasbah Kairouan TN 3140, Rue Sidi Abdelkader
電話番号:+21677237301
【関連記事】
チュニジアの一人旅、旅行情報について知りたい方は、こちらの本をどうぞ。
コメントを残す