タタウィン周辺のクサールめぐり*シェニニ・ドウイレット ・クサールウレドスルタン
チュニジアは南北に長い国北。そして部と南部でがらりと雰囲気が変わります。北部の地中海沿いは、ヨーロッパ人にとってのリゾート地。近代的でヨーロッパの田舎的雰囲気です。アラブらしさを求めてきた人には、少し物足りないかもしれません。それに対して南部は別世界。荒涼たる砂漠、オアシスの村々などがあります。
ベルベル人のクサール
南部の観光のメインが「クサール」です。クサールは伝統的な穀物倉庫。北アフリカに以前から暮らしてきた先住民ベルベル人が、侵攻してきたアラブ・イスラム勢力から逃れるために建てたものです。チュニジアには150ほどのクサールが残っています。(クサールについては、クサールの魅力を徹底紹介<チュニジア南部>をお読みください)
この記事では南部のクサール観光の拠点となるタタウィンと、その周辺の見所を紹介します。
タタウィンの場所
チュニスからガベスまでは車で4時間、ガベスからタタウィン までは3時間ほどです。
<タタウィンへの行き方>
チュニスから直通のバスやルアージュ(乗り合いワゴン)が出ています。またガベスまで移動し、乗り換えてタタウイン間のバスを組み合わせるかです。
タタウィンと周辺の観光地
①タタウィン
クサール観光の拠点となる町です。南部の商業の中心地で、以前は砂漠を行き交う隊商の中継地でした。今もその名残が残り、町の中心部にあるマーケットはとても賑わいがあります。
② シェニニ Chenini
タタウィンから18kmの場所にあるクサールが残る村です。シェニニにはツアー観光客がよく訪れます。レストランはありますが、ホテルはありません。
<シェニニへの行き方>
タタウィンからカミヨンという乗り合いバンが出ています。またタタウィンのホテルが周辺のクサールをめぐるツアーを催行していることもあるので、それに参加するのも手です。個人で車をチャーターするより安価です。
③ ドウイレット Douirete
ドウイレット には新村と旧村があります。1960年代には旧村に700家族ほどが住んでいましたが、今はほとんどが新村に移り住んだり、チュニスやフランスなどヨーロッパに出稼ぎに出てしまいました。新村の家には電気や水道など快適な暮らしに必要なものがそろっているからです。
<ドウイレットへの行き方>
タタウィンからカミヨン(乗り合いバン)が出ています。タタウィンを出発すると、しばらく荒涼とした砂漠の中をひた走ります。1時間弱でタタウィンの新村に到着。ほとんどの乗客はここで降ります。旧村までは、貸切状態で2〜3分。少し追加料金を払う必要があります。新村に小さな売店が1、2軒ありますが、レストランはありません。
④クサール・ウレド・スルタン
クサールの中でも規模も大きく、保存状態が良いものの1つです。
クサールの中で絵を描いて売っている男性がいました。
1枚17ディナール(約700円)ほどでした。よろしければ、ぜひ。
<クサール・ウレド・スルタンへの行き方>
タタウィンからカミヨン(乗り合いバン)が出ています。乗客がいっぱいになったら出発する乗り物です。移動するなら、なるべく午前中がベターです。
タタウィンや周辺のホテル
●<タタウィンのホテル> Sangho privilege Tataouine
ランチに食べたクスクスがとてもボリュームがあり、かつ美味でした。
●<ドウイレットのホテル> Résidence Douiret
クサールを改修した宿です。旧市街のモスクの隣にあります。 静かで落ち着いて寝られます。近年訪れる観光客が少ないこともあり、営業していないことも多いようです。事前に要確認です。+216 75 878 066
チュニジアの一人旅、旅行情報について知りたい方は、こちらの本をどうぞ。
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