女に生まれた楽しみと幸せ。
女に生まれた幸せの1つは、男性より選択肢が多いこと。かもしれません。
女性はズボンをはけるし、スカートもはける
化粧をしてもいいし、しなくてもいい
イヤリングをしてもいいし、しなくてもいい
ヒールのある靴を履いてもよく、平底靴でもいい
子供を産んでもいいし、産まなくてもいい
男性はスボンしかはけません。
化粧もイヤリングもできない。
ヒールの靴ははけない。
子供は産めない
これは状況によっても違うと思いますが、女性は働かないという選択肢もある。もちろん男性も働く・働かないは自由ですが、その「自由度」は女性にくらべ、かなり低いのではないでしょうか。
つまり女性の選択肢は男性の2倍。そのぶん自由です。
昔は男に生まれたらと思っていた
「男に生まれた方が良かった」と昔は私も思いました。
会社勤めをしていた時は、総合職として入社しましたが、ちょうど総合職のはしりの時。会社も女性総合職をどう扱っていいかわからず、居心地の悪い思いをしました。
総合職として長く働いている女性の先輩もいなかったし、生き方のモデルが見つからない。一般職の女性との関係も、ちょっと微妙でした。男性なら一般・総合職の区別もない。男性だったら良かったのにと思いました。
遊牧民の取材でよく砂漠に行っていた頃もそうでした。砂漠に行くには男性の車に乗らなければならない。遊牧民の女性は車を運転しません。車の中で男性と2人きり。ときどきセクハラにあいました。「今夜砂漠に一緒に寝ない?」とか。
「ああ男性なら、何日もドライバーと砂漠で寝泊まりしながら、砂漠の隅々まで旅できたのに」と思いました。
でもそれは「砂漠」「会社」という限られた状況での話です。人生トータルで見れば、女性の方が選択肢が多く、恵まれている。
女性の方が強い
そもそも女性の方が男性より強い生き物です。生物学的なことはわかりません。しかし70歳を過ぎて妻に先立たれた夫のほとんどは、5年以内に後を追うように亡くなってしまうそうです。妻がいなくなると、生きる気力がなくなってしまうそうなのです。
女性は、70歳を過ぎて夫を失った人のほとんどが15年以上生きている。しかもどんどん若返るとのこと。
女性の方が強く、選択肢も多い。それなら「砂漠」「会社」という限られた場でくらいは、男性にアドバンテージを持たせてあげても、よろしいのでは?
「男性に生まれた方が良かったのに」と羨ましがっても仕方がありません。
「女性として生まれて幸せ」と思えたら、人生の幸福のたぶん80パーセントくらいは手に入れたと言えるかもしれません。